築115年の歴史を受け継ぐ古民家再生工事で、 梁を意匠に活かした快適でモダンな平屋が実現

浜松市 S様の声
戸 建
S様
明治27年に建築された築115年の我が家は、建物の老朽化が進み、屋根の瓦がずれ落ちているのが目に見えてわかるようになっていました。ずっと気になってはいたものの、今年の元旦に発生した能登半島地震で古い家屋が全壊した様子をニュースで見て、いっそう危機感を感じ、改修工事を決意しました。
 
また、夏は風通しが良くて意外と涼しく過ごせるのですが、冬はどの部屋もとても寒く、特に浴室は窓からの冷気とタイルの床の冷たさで、震え上がるほどでした。浴槽も深かったため、孫たちが「おばあちゃんの家のお風呂は怖い」と言うので、主人と相談して気になる部分を全面的に改修することにしました。
 
新築でなく、リフォームにした理由は、うちには子どもが4人いて、家族が大勢集まる機会が多かったため、8畳の二間の和室を残しておきたかったからです。また、主人も私もこの家屋に大変愛着があり、間取りも構造も大変気に入っていたのも理由の一つです。前の世代の親族もみんなここで育っていき、うちの子どもたちもこの家で大きくなりました。そのため、代々の家族の歴史が詰まったこの家をこれからも住み継いでいきたいという想いで、古民家再生を決意したのです。
 
計画当初は、ハウスメーカーのリフォーム部門も検討しましたが、住まいを新築同然に丸ごと一新するという考え方に抵抗があり、使えるものは残したいという私たちの考えとは少し違う気がして、お断りしました。その点、遠鉄のリフォームさんは地元企業としての知名度が高いだけでなく、築115年という古い家の価値を認め、より価値のある住まいにしようというお考えだったことに共感して工事をお願いしました。

工事は予想以上に大がかりなものとなりました。屋根は地震に強い軽量瓦「ルーガ」に全面張り替え、外壁も一新し、広縁のサッシも断熱性の高いものに交換しました。室内は間取り変更、内装工事、キッチンの構成変更、給排水設備の更新など、多岐にわたり改修を行いました。
外観 玄関 外観 屋根
室内で特にこだわったのは、梁を意匠に活かした、構造現しの空間づくりです。古い梁は傷が目立ったので、担当者さんと相談して、すべて濃い黒色で塗装して統一感を出しました。白い壁とのコントラストが美しく、素晴らしい仕上がりで、とても満足しています。
玄関 ダイニング
二間続きの和室は、4人の子どもたちとその家族が集まったときのことを考えて畳敷きのままとし、ガラス障子の建具は雰囲気そのままにガラスをポリカボネードに変更して安全性を高めました。
二間続きの和室 二間続きの和室
広縁 ガラスをポリカーボネートにリフォームした障子
ダイニングキッチンのスペースは、床を上げて段差をできる限り縮め、天井板を撤去して構造現しにすることで、ダイニングの空間が開放的になりました。一方、勾配天井のキッチンは天井が低い分、こぢんまりとした居心地の良さが感じられ、空間を無駄なく利用して冷蔵庫もぴったり収まり、思った以上に快適な空間が実現しました。
キッチン ダイニング
リビングに相当する居間は、二部屋あった空間を一部屋にまとめ、大きな堀りごたつを設置しました。これなら子どもたちが家族揃って遊びに来たときも、みんなでゆったり食事を楽しめそうです。
居間
そのほか、ユニットバスや洗面化粧台といった水回りの設備はすべてTOTOの製品を選び、浴室は明るく快適なユニットバスに一新しました。TOTOのカタログの表紙と同じデザインパターンにしたのがちょっとした自慢です。
洗面室 浴室
トイレ
営業担当者の方は、建物の構造や素材、設備はもちろん、予算や法律まで幅広い知識をお持ちで、どんな細かい相談にも丁寧に対応してくれました。工事は半年間にわたりましたが、現場との連携が素晴らしく、担当者さんに伝えたことがすぐに現場の大工さんに伝わって、対応もスピーディだったことに驚きました。
 
リフォーム後は想像以上に快適で、大満足です。断熱性がかなり高まったので、夏は涼しく、そして冬も暖かく過ごせそうです。また、水回りの設備もきれいになって、掃除もしやすくなりました。新設した太陽光発電のおかげで電気代も節約できています。太陽光発電は、晴天であれば停電時にも電気を使えるので、災害への備えにもなります。
太陽光
そして、何より嬉しいのは、建築当時からの梁を上手に活かしてもらえたことと、耐震性が向上して安心して暮らせるようになったことです。子どもたちからもたくさん「いいね」をもらいました。家族の歴史を受け継ぎつつ、快適で安全な住まいに生まれ変わった我が家で、ずっと健康に暮らしていけそうです。これまで家を守ってきてくれた義母にも感謝しながら、これからも家を大切に過ごしていきたいと思います。どうもありがとうございました。