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リフォームできない家とは?リフォームが難しい理由と対策方法を解説

築年数が古かったり、法的な制約がある家では、リフォームが難しいことがあります。こうした家の場合、思い通りの改修ができないケースや予算オーバーしてしまうケースも多く、事前に慎重な検討が必要になります。

そこでこの記事では、リフォームが難しい家の特徴と対策方法について詳しく解説します。快適な住まいを実現するためのポイントをチェックしてみましょう。

リフォームできない家・難しい家の特徴

リフォームができない家・リフォームが難しい家には、技術的な問題があったり法的な制約が関わっていたりします。こうした背景を知らずにリフォームを計画してしまうと、予定通りの改修ができず、結果として想定よりも費用がかかったり思った通りのリフォームができなかったりと後悔してしまうかもしれません。

リフォームができない家・リフォームが難しい家の特徴は、主に以下の2つに分かれます。

・築年数が極端に経過している古い家
・法的制約でリフォームできない家

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

築年数が極端に経過している古い家

築年数が古くなると、家の構造や使用されている建材が現代の基準に適合していないことが多く、リフォームが困難になります。とくに、耐震基準や建材の劣化が問題となり、思い切った改修を行うには多大なコストと技術が必要です。
 

耐震基準を満たしていない

築年数を重ねた家の多くは、現行の耐震基準に適合していないことがあるため、大規模なリフォームが難しい可能性があります。とくに注意すべきは「旧耐震基準」で建てられた家です。

新耐震基準が制定されたのは1981年6月1日です。それ以前に建てられた住宅は旧耐震基準で建てられており、新耐震基準を満たしていないのが一般的です。そのため、事前に耐震診断を実施し、必要に応じて耐震補強を行わなければ、安全な住まいにリフォームすることは難しいでしょう。

こうした耐震補強工事はコストがかかるため、予算が大幅にオーバーしてしまい、リフォームが難しくなるかもしれません。
 

建材が劣化している

築年数が古い家では、使用されている建材の劣化が進んでいることがあります。とくに、木造住宅では、シロアリによる被害や湿気による腐食が問題となりやすく、建材や構造材の補修や交換が必要になるケースも少なくありません。

また、古い建材の中にはアスベストなど、現在では使用が禁止されている有害物質が含まれていることもあり、これらの撤去や処理に特別な対応が必要です。こうした劣化や有害物質の問題により、リフォームのコストや期間が大幅に増加して、イメージ通りのリフォームができない場合もあります。

法的制約でリフォームできない家

リフォームは、建物の構造だけでなく、法的な制約によっても制限されることがあるので注意が必要です。特定の地域や物件は、法的なルールや規制によってリフォームが許可されない、あるいは非常に難しい可能性もあります。

ここでは、法的な制約がリフォームにどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
 

再建築不可物件の家

再建築不可物件とは、建築基準法で定められている接道義務を満たしておらず、現在の建物を取り壊した場合に新たな建物を建築することができない土地のことです。
建築不可物件の場合、設備の入れ替えや部分的なリフォームは可能ですが、建築確認申請が必要となるリフォーム(増改築や敷地内での移転、主要構造部の1/2を上回る修繕)は実施できません。
 

建ぺい率・容積率が上限に達している

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことです。また、容積率は建物の延床面積が土地全体の面積に対して占める割合を示します。

建ぺい率や容積率は、用途地域別に制限が設けられています。すでに建ぺい率や容積率が法的に定められた上限に達している物件では、新たに増築したり、階数を増やしたりするリフォームはできません。

そのため、増築や階数を増やすリフォームを検討する際は、事前に自宅が立つ土地の建ぺい率や容積率の制限を確認するとともに、現状の建ぺい率や容積率もチェックしておきましょう。
 

防火地域・準防火地域に建てられている

防火地域や準防火地域に指定されたエリアでは、建物のリフォームに際して、使用する建材や工法に規制があります。とくに、外壁や屋根、窓サッシや玄関などの開口部に使用する建材は、耐火性能を持つものに限定されており、基本的には木造住宅は建築できません。

また、防火地域・準防火地域では、床面積10㎡の小規模なリフォームでも建築確認申請が必要となります。

こうした理由から、リフォームの費用が高くなったり、思い通りのリフォームができなかったりといった可能性も少なくありません。
 

景観法や条例による制約

景観法や地方の条例によって、リフォームが制限されている地域も注意が必要です。特定の地域では、美観を保つために建物の高さや外観、色彩に関する規制が設けられており、大規模な外観変更や増築が許可されないことがあります。

とくに、観光地や歴史的建造物が多い地域では、こうした規制が厳しく、リフォームを行う際は事前に自治体や専門家に確認を取る必要があります。

リフォームが難しい家に対する対策

リフォームが難しい家でも、全く修繕ができないわけではありません。リフォームできる範囲内での工事や、場合によっては建て替えを検討することで、住環境を改善することが可能です。

ここでは、リフォームが難しい家に対する主な対策を3つ紹介します。

小規模なリフォームを行う

増築や大規模なリフォームが難しい家でも、小規模なリフォームで住まいを快適にすることが可能です。まずは、内装の変更や水回りの改修など、建物全体に影響を与えない範囲でのリフォームから検討してみましょう。

例えば、壁紙やフローリングの変更、キッチンや浴室の設備交換などがあげられます。また、部分的な耐震補強や断熱材の追加など、住まいの安全性や快適さを向上させる改修も検討できます。これらのリフォームは、費用を抑えつつ住まいの価値を高められる方法です。

建て替えを検討する

極端に古い家や耐震性に問題がありリフォームが難しい家の場合、建て替えという選択肢も検討してみましょう。

建て替えであれば、最新の建築基準に基づいた家を建てられるため、耐震性や省エネ性能を向上させることができ、将来的な安心も確保できます。さらに、自由な設計が可能なため、家族のライフスタイルに合わせた間取りやデザインに変更できるのも建て替えのメリットでしょう。

リフォームの専門家に相談する

築年数が古い家や法的な制限でリフォームが難しい家を修繕したい場合は、まずはリフォームの専門家に相談することをおすすめします。

リフォーム会社であれば、建物の構造や法的制約を理解しており、適切なリフォーム計画を提案できます。また、法的手続きをサポートし、建築基準を満たす形でのリフォームが可能になるでしょう。さらに、建て替えの可能性も含めた長期的な視点でアドバイスを受けることで、費用対効果を考慮した最良の選択ができるはずです。

まとめ

リフォームができない家やリフォームが難しい家には、技術的な制約や法的な問題が関わっていることがあります。しかし、リフォームが難しい家でも、小規模な改修や建て替えなどの選択肢を検討することで、快適な住まいを実現することができます。

まずは、建物や法的な規制についてしっかりと理解し、リフォーム会社のアドバイスを受けながら最適な解決策を検討することをおすすめします。
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