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雨漏りの調査方法とは?費用相場や修理についても詳しく解説

「もしかして、雨漏りしているかも?」と気になっていても、どのような調査を依頼すればいいかわからず、お悩みではありませんか?

雨漏りの調査には、複数の方法があり、建物の状態や雨漏りの状況によって適切な調査方法は異なります。そこでこの記事では、雨漏りの調査方法について種類や費用相場などを詳しく解説します。

雨漏りの原因や修理方法とその費用相場なども紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

雨漏りの放置はNG!

雨漏りを放置すると、建物内部に浸入した水分が壁や天井に蓄積し、構造材の劣化が急速に進行してしまいます。とくに木造建築では、木材が水分を吸収して腐食が進み、建物全体の耐久性が著しく低下する恐れがあるため注意が必要です。

また、湿気が原因でカビやダニ、シロアリが発生しやすくなります。カビやダニには、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こすリスクがあります。また、シロアリが発生すると、土台や柱などの構造部材にダメージを与える可能性も高まるでしょう。

加えて、雨漏りによって室内の内装が傷んでしまうと、修繕費用が予想以上に増大するだけでなく、建物の資産価値が大幅に低下する可能性も少なくありません。さらに、建物の損傷が進むことで、将来的には大規模な修繕やリフォームが必要になる場合もあります。

こうしたリスクを避けるためには、雨漏りの可能性を感じたときに、早急に専門業者に相談し、適切な対策を取ることが重要です。

雨漏り調査の方法

「雨漏りかも?」と思ったら、すぐに専門の会社に相談し、適切な調査をすることが大切です。

雨漏りは放置すると建物の内部構造に深刻なダメージを与え、修理費用が大幅に増加するリスクがあります。雨漏り調査を受けることで、正確な原因を特定し、効果的な対策を取ることが可能です。

雨漏り調査には、目視による調査から専門の薬剤や機材を使用した調査まで複数の方法があります。建物の状態や雨漏りの状況に応じて、最適な方法を選択することが重要です。

ここからは、一般的に行われる雨漏り調査の方法について解説します。

目視調査

目視調査は、最も基本的な雨漏り調査の方法です。建物の外側と内側を直接確認し、雨漏りにつながる可能性がある損傷や異常を探します。

屋根や外壁、ベランダ、サッシ周辺など、雨水の侵入が疑われる箇所を詳しく点検し、ひび割れやシーリングの劣化などを確認します。

目視調査は簡単に実施でき、比較的費用を抑えやすいことがメリットです。ただし、隠れた問題を発見するには限界があります。そのため、他の調査方法の事前調査として行われることが多い方法です。

散水調査

散水調査は、屋根や外壁など、雨水の侵入が疑われる箇所に水をかけ、実際に雨が降っている状態を再現する調査方法です。これにより、雨水の侵入口を特定することができます。

散水調査は、目視調査だけでは原因が特定できない場合に有効です。ただし、調査に時間がかかることもあり、目視調査に比べると費用が高くなるのが一般的です。

ガス調査

ガス調査は、建物内部に人体に害のない炭酸ガスやヘリウムガスを注入し、そのガスが漏れ出す場所から雨水の侵入口を特定する方法です。主にコンクリート造の建物で用いられます。

ガスは建物内部で下から上へ移動します。上に移動したガスがどのような経路で漏れ出すのかを確認することで、雨水の侵入経路を把握します。

とくに、目視では確認できない細かな隙間や、複雑な構造の建物で有効な調査方法です。また、ガスは水よりも素早く移動するため、散水調査よりも短い時間での調査が可能です。ただし、特殊な機材が必要となるため、調査費用は割高な傾向にあります。

発光調査

発光調査は、雨漏り箇所を特定するために蛍光塗料を使用する調査方法です。蛍光塗料を混ぜた水(発光液)を雨漏りの疑いがある場所に散水し、その水がどこから漏れ出しているかを、ブラックライトを使って確認します。

発光調査は、目視では確認できない隠れた浸水箇所を特定するのに適した方法です。また、異なる色の発光液を使用することで、複数の浸水経路を確認できるというメリットがあります。ただし、特殊な機材が必要なため、費用は高くなりがちです。

サーモグラフィー調査

サーモグラフィー調査は、建物内外の温度差を利用して雨漏り箇所を特定する方法です。赤外線カメラを使用して、湿気の多い場所や水分が溜まっている箇所を温度の変化として視覚化します。

とくに、壁や天井内部の雨水の浸入箇所を特定するのに効果的な調査方法といえます。また、建物を傷つけることなく雨水の侵入口を特定できるのも、サーモグラフィー調査のメリットです。

ただし、カメラなどの機材によって調査精度が変化したり、天候や外気の温度、撮影角度によって調査精度が左右されやすい点にも注意しましょう。

雨漏り調査の費用相場

調査方法 費用相場
目視調査 1万円~5万円
散水調査 5万円~15万円
ガス調査 10万円~30万円
発光調査 15万円~30万円
サーモグラフィー調査 5万円~35万円

 

雨漏り調査の中では、目視調査が1番安価な調査であり、雨漏り修理を前提とした場合無料で行われるケースもあります。また、特殊な機材を使用する調査や、調査の際に足場を組む必要がある場合は、その分費用は高くなります。

雨漏り調査を依頼する場合は、建物の状態や雨漏りの状況に加えて、予算も考慮しながら専門の会社に相談して適切な調査方法を選択しましょう。

雨漏りの原因

雨漏りの原因は、建物の構造や環境によりさまざまです。

雨水が建物内に侵入する主な原因としては、屋根の破損、ベランダのヒビ割れ、サッシや給排水管と防水シートの隙間などが挙げられます。雨漏りの原因や雨漏りが生じやすい場所を知っておくことで、未然に大きな雨漏り被害を防ぐことができます。

そこでここからは、雨漏りの原因について詳しく見ていきましょう。

屋根の破損

屋根は建物全体を保護する重要な部分ですが、経年劣化や外的要因によって破損が生じやすい場所です。

瓦やスレートのひび割れ、釘の緩み、屋根材のずれなどが原因で、雨水が侵入することがあります。また、風雨や積雪による重圧で屋根の構造自体が損傷することもあり、これが雨漏りの原因となる場合もあります。

とくに、屋根の勾配が緩い場合やフラットな形状の陸屋根の場合、また古い建物の場合は、定期的な点検が欠かせません。

ベランダのひび

ベランダは屋外にさらされているため、天候の影響を強く受けます。

とくに、紫外線や雨水によってベランダの防水層が劣化しひび割れが生じると、ひびから雨水が浸透し、内部構造にまで影響を及ぼすことも少なくありません。

また、ベランダの排水口が詰まると、雨水が滞留し、浸水のリスクがさらに高まります。雨漏りを防ぐためにも、日頃からベランダのメンテナンスには気を配るようにしましょう。

サッシや給排水管と防水シートの隙間

建物の経年劣化により、サッシや給排水管と防水シートの接合部分に隙間ができたり、シーリング材が劣化したりすることがあります。そこから雨水が侵入し、内部の壁や床に浸透するケースも多く見られます。

とくに台風や大雨の際には、これらの隙間から雨水が流れ込み、被害が拡大するリスクがあるため、台風シーズンの前には、住まいの点検をしておくことが重要です。

雨漏りの修理方法と費用相場

雨漏り調査で、雨漏りの原因や雨水の侵入口を特定できたら、なるべく早い修理を行うことをおすすめします。雨漏りの修理費用の相場は、雨漏りが発生する場所によって大きく差が出ます。

 

雨漏りの発生箇所 修理の費用相場
屋根の雨漏り ・部分補修:5万円〜20万円
・雨樋の交換:1万円〜50万円前後
・棟板金の交換:3万円〜20万円前後
・屋根材の交換:100万円〜200万円前後
外壁の雨漏り ・コーキング・ひび割れなどの部分補修:5万円前後
・コーキングの打ち替え:50万円前後
・外壁の塗り直し:100万円前後
天井の雨漏り ・天井の張り替えと下地ボードの交換工事:5,000円/㎡
窓の雨漏り ・コーキング補修:3万円前後
・窓を取り外して行う雨漏り修理:25万円前後

 

雨漏りの被害を最小限に留めるためにも、早めにリフォーム会社に相談しましょう。

雨漏り修理については、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:
雨漏りの修理費用の相場とは?発生した際の対処方法・依頼先を解説

まとめ

雨漏りを放置していると、建物の構造躯体の劣化を引き起こし、住まいの寿命が著しく短くなってしまう場合があります。また、雨漏りが原因で室内の劣化が生じると、リフォーム費用がかさんだり、住まいの資産価値が低下したりする恐れがあるため、早急な調査や適切な対応が必要です。

雨漏りの調査には、主に以下の5つの方法があります。

・目視調査
・散水調査
・ガス調査
・発光調査
・サーモグラフィー調査

建物の状態や雨漏りの状況によって、適切な調査方法は異なります。また、調査方法によって発生する費用も大きく変わるため、まずは専門の会社に相談することから始めてみるのがおすすめです。
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