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キッチンの垂れ壁はリフォームで撤去できる!費用相場や事例を紹介

キッチンの天井から下がっている垂れ壁には、煙の広がりを抑えたり空間を区切ったりする役割があります。しかし、垂れ壁があることで、キッチンの解放感が損なわれ暗い印象になってしまうことも。

キッチンを明るく開放的にしたい方は、垂れ壁を撤去するリフォームを検討してみましょう。この記事では、キッチンの垂れ壁を撤去するメリットやデメリット、リフォームの費用相場を解説します。

実際に、キッチンの垂れ壁を撤去したリフォーム事例もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

キッチンの「垂れ壁」とは?

キッチンの「垂れ壁」とは、キッチンの天井から40〜50cm程度下がっている壁のことで「下がり壁」とも呼ばれています。

とくに、天井から50cm以上下がっている垂れ壁は、建築基準法では「防炎壁」と呼ばれており、万が一火災が発生した際に、煙が室内に広がるのを抑える役割があります。

また、垂れ壁には空間を区切る役割や、垂れ壁に吊戸棚を設置して収納スペースを増やす役割などがあります。

垂れ壁と似た言葉に「袖壁」がありますが、これは柱や壁から外側に突き出した幅の狭い壁のことです。キッチンでは、コンロやレンジフードの前面に設置されているのが一般的です。

キッチンの垂れ壁はリフォームで撤去可能?

キッチンの垂れ壁は、リフォームで撤去することができます。

近年では、空間のつながりを重視した開放的な間取りが人気であるため、リフォームでキッチンの垂れ壁を撤去するケースが増えています。しかし、住まいの間取りやキッチンの位置によっては、垂れ壁の撤去が難しい場合もあるので注意が必要です。

ガスコンロがあるキッチンは「火を扱う部屋」であるため、建築基準法によって「内装には燃えにくい素材を使用する」といった内装制限が設けられています。ダイニングとキッチンが同一の空間にある場合、キッチンとダイニングの間に50cm以上の不燃材料で覆われた垂れ壁を設置しなければ、ダイニングも内装制限の対象となります。

そのため、リフォームでキッチンの垂れ壁を撤去する場合は、事前に住まいの間取りやダイニングの内装の状況を確認して、必要に応じた対応を検討しましょう。

ただし、キッチンの上に部屋がない場合(平屋や2階だての2階部分にキッチンがあるなど)や耐火構造の壁で防火区画されているマンションは、上記の制限を受けません。

キッチンの垂れ壁を撤去するメリット

キッチンの垂れ壁を撤去するメリットは、以下のとおりです。

・キッチンが明るくなる
・キッチンとリビングダイニングが一体化して解放感が生まれる
・家族やゲストとのコミュニケーションが取りやすくなる


垂れ壁を撤去すると、遮られていた光がキッチンに入りやすくなり、明るい空間づくりができます。さらに、キッチンからの視界が開けて解放感が生まれ、リビングダイニングも広々とした印象に。

また、垂れ壁を撤去することで、家族やゲストとのコミュニケーションがしやすくなるのも大きなメリットです。キッチンとリビング、ダイニングの間に物理的な隔たりがなくなるため、料理をしながらでもリビングダイニングにいる人と会話を楽しむことができるでしょう。

キッチンの垂れ壁を撤去するデメリット

キッチンやリビングダイニングが、明るく開放的な印象になる反面、垂れ壁を撤去すると次のようなデメリットがあることも覚えておきましょう。

・料理の煙がリビングダイニングに広がりやすくなる
・吊戸棚などの収納スペースが減る


垂れ壁には、調理中の煙がリビングダイニングに広がるのを防いでくれる役割があります。そのため、垂れ壁を撤去する際は、調理中の煙やニオイを排出する換気扇やレンジフードの機能も見直しましょう。

また、垂れ壁に吊戸棚などの収納を設置していた場合、収納スペースが減ることになります。吊戸棚に収納していたものを、別の場所に移動するか、新しく収納スペースを確保する必要があるでしょう。収納の見直しには、新たなキャビネットやシェルフの設置などが考えられますが、これに伴う追加のコストも考慮することが大切です。

キッチンの垂れ壁の撤去費用と工期

キッチンの垂れ壁の撤去費用は、5万円〜10万円前後が目安になります。

垂れ壁を撤去する際は、既存の壁を解体して外し、必要に応じて補修を行ってから壁紙を張り替えます。壁紙の継ぎ目部分が気になる場合は、全体の壁紙を張り替えるため、費用はさらに高くなります。

また、キッチンの垂れ壁撤去の工事には、2日〜3日かかるのが一般的です。

垂れ壁の撤去のみと比較すると、費用も高くなり工期も長くなりますが、システムキッチンの入れ替え工事と同じタイミングで垂れ壁の撤去を行うと、垂れ壁撤去のみの工事のよりも費用が割安になります。垂れ壁の撤去は、システムキッチンの入れ替えと併せて検討してみるのがおすすめです。

キッチンの垂れ壁撤去のリフォーム事例

ここからは、遠鉄のリフォームが手がけたキッチンの垂れ壁撤去リフォームの事例を紹介します。

開放的で明るいキッチンに大変身!(磐田市 T様邸)

Before
After
施工内容 ・キッチン交換工事
・照明器具交換工事
・内装工事
工事期間 1週間
使用商材 ・キッチン カップボード:トクラス Bb
築年数 約22年
工事費用 約210万円
※工事費用には、垂れ壁の撤去にプラスしてキッチン交換工事や照明器具交換工事、内装工事の費用が含まれます。

壁に囲まれたキッチンに閉塞感を感じていたT様。明るく開放的で、家族の会話が弾むキッチンにしたいとのご要望をいただきました。

閉塞感を生み出していたキッチンを囲んでいた壁は、構造用の柱を残し、その他の壁を撤去。LDKクロスの全面張り替えを行い、照明器具をダウンライトに交換することで、明るく開放的なキッチンを実現しました。

施工事例の詳細はこちら

キッチンの開口部が広くなり、LDK全体も広々!(浜松市 K様邸)

Before
After
施工内容 ・キッチン、洗面、浴室改修工事
・クロス張替え
・給湯器交換工事
工事期間 約14日
使用商材 ・キッチン:トクラス
・カップボード:トクラス
・浴室:TOTO サザナ 1616
・洗面化粧台:LIXIL MV W750
・トイレ:TOTO ZJシリーズ
・ガス給湯器:RUF-205SAW
築年数 -
工事費用 約400万円
※工事費用には、垂れ壁の撤去にプラスして水回りの改修工事やクロス張替え、給湯器交換の費用が含まれます。

キッチンは対面式ではあったものの、吊り戸棚があるため開口部が少なく、閉鎖感がありました。そこで、垂れ壁を撤去して吊り戸棚をなくし、開口部を天井まで広げることで、明るい空間を確保。

収納スペースは減りましたが、有効収納量をしっかり設けるために、キッチン天板と開口部の間に調味料などを置ける便利収納スペースを設けました。

施工事例の詳細はこちら

垂れ壁を撤去してキッチンカウンタースタイルへ(浜松市 Y様邸)

Before
After
施工内容 ・キッチン交換工事
・ダイニング工事
・トイレ交換工事
工事期間 約9日
使用商材 ・キッチン:クリナップ ステディア
・2階トイレ:LIXIL ベーシア
築年数 約18年
工事費用 約230万円
※工事費用には、垂れ壁の撤去にプラスしてキッチン交換工事やダイニング工事、トイレ交換工事の費用が含まれます。

年月が経過して、生活スタイルが変化し「家族がそろって食事をする機会が少なくなってきた」というY様。そこで、ダイニングテーブルを置くことをやめて、キッチン対面にカウンターの造作をご提案しました。

さらに、キッチン上の吊戸棚と垂れ壁を撤去し、自然な明るさが広がるダイニング空間へと変化。吊戸棚を撤去した代わりに、カウンター横に収納スペースを設けました。

施工事例の詳細はこちら

まとめ

キッチンの垂れ壁は、リフォームで撤去が可能です。垂れ壁を撤去すると、キッチンやダイニングが明るく開放的な印象に生まれ変わります。

ただし、キッチンの垂れ壁を撤去する際は、住まいの間取りや内装の状態を確認しておくことが大切です。

ぜひこの記事を参考に、キッチンのリフォームを検討して、より快適な住まいづくりを叶えましょう!
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