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古いブロック塀のリスクとは?リフォームの内容と費用相場をご紹介

古くなったブロック塀は、倒壊のリスクが高まり非常に危険です。欠けや割れ、傾きが見られるブロック塀は早急にリフォームを検討する必要があります。

ブロック塀のリフォームにはいくつかの種類があり、それぞれ費用相場が異なります。この記事では、古いブロック塀のリスクやリフォームの内容、それぞれの費用相場などについてご紹介いたします。

ブロック塀のリフォームに関してお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

リフォームが必要なブロック塀とは

古いブロック塀は、ひび割れや傾きが発生していることがあり、安全性に不安があります。このような劣化が見られる場合は、早急にリフォームを検討しましょう。

また、古いブロック塀は現行の建築基準法に適合していない可能性もあります。以下に、国土交通省が公開している「ブロック塀の点検のチェックポイント」をまとめました。

これらのチェックポイントは現行の建築基準法に基づいて作成されているため、1つでもチェックを入れられない箇所がある場合は、早めにリフォーム会社に相談しましょう。
 
チェックポイント 備考
塀にひび割れ・傾きなどがない -
塀の高は2.2m以下 -
塀の厚さは10cm以上ある 塀の高さが2〜2.2m以下の場合は15cm以上
控え壁がある 塀の高さが1.2m以上のみ該当。
また、塀の長さが3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出ていることが条件
コンクリートの基礎がある -
塀に鉄筋が入っている プロによる診断が必要

古いブロック塀を放置するリスク

古いブロック塀を放置することには、リスクが伴います。

ブロック塀のコンクリートブロックは、雨や雪などの影響によって内部のモルタルが中性化し、劣化します。

劣化が進行しひび割れや傾きが発生したブロック塀は、わずかな振動でも倒壊する可能性があるため大変危険です。倒壊した場合、敷地内の家財が破損するだけでなく、通行人や車を巻き込む事故につながる可能性も考えられるでしょう。

また劣化が見られないブロック塀であっても、現行の建築基準法を満たしていないブロック塀は、安全性に不安があります。

そのため、目に見える劣化が確認できる場合や、上記のチェックポイントを満たしていないブロック塀については、早急にリフォームしたほうが良いでしょう。

ブロック塀の耐用年数

ブロック塀の耐用年数は約30年とされています。しかし、この数値はあくまで目安であり、ブロック塀の厚みや設置環境によっても異なります。

耐用年数よりも早く交換や修繕が必要となる場合もあるため、定期的に点検し劣化が確認された場合には早めのリフォームを行うことが大切です。

ブロック塀リフォームの内容と費用相場

ブロック塀リフォームにはさまざまな方法があり、費用相場も異なります。

ここからは、ブロック塀リフォームの内容とそれぞれの費用相場を見ていきましょう。

ブロック塀の解体・撤去

・費用相場:約5,000円〜1万円前後/㎡

ブロック塀を解体・撤去することで、外構がすっきりした印象になります。風通しや採光性も向上するため、古いブロック塀に悩む方は解体・撤去リフォームを選択肢に含めてみてはいかがでしょうか。

しかしブロック塀がなくなることで通行人から家の中が見えやすくなり、外部からの侵入が容易になる点には注意が必要です。プライバシーの確保と防犯性も考慮した上で、解体・撤去リフォームを検討しましょう。

解体・撤去費用は既存のブロック塀のサイズや種類によって変動します。

ブロック塀の新設・交換

・費用相場:約3.5万円〜5万円前後/m
※交換の場合、上記金額に解体・撤去費用が加算されます。

ブロック塀の新設には基礎工事が必要です。基礎は型枠を組んでコンクリートを流し込み、表面を平らにして約1週間の養生期間を経て完成します。

適切な基礎が設置されていないと、ブロック塀がすぐに傾いたりひび割れが生じたりする恐れがあるため、実績が豊富な信頼できるリフォーム会社に依頼することが大切です。

ブロック塀の交換リフォームの場合、工事内容は新設リフォームとほとんど同じです。既存のブロック塀を解体・撤去した後、基礎から作り直します。解体・撤去の工程が追加される分、新設リフォームより費用は高くなります。

ブロック塀以外への交換

・費用相場
【レンガ】約2.5万円〜5万円/㎡
【フェンス】1万円〜3万円/m
【植栽】5,000円〜1万円/本

※上記金額には施工費用が含まれています。
※上記の他に解体・撤去費用が加算されます。

既存のブロック塀を撤去し、別の外構を設置するリフォームもあります。ブロック塀以外の外構は、以下が挙げられます。

・レンガ
・フェンス
・植栽

リフォーム費用を抑えたい場合は、置くタイプのフェンスの設置や、植栽を苗から育てるといった選択肢もおすすめです。これらの方法を選択することで、ブロック塀リフォームの費用は解体・撤去費用だけで済みます。

ブロック塀の一部補修・洗浄

・費用相場:約1,000円〜2万円前後/㎡

一部が欠けたりひび割れが生じているだけのブロック塀であっても、そこから雨水が侵入すれば、ブロック塀全体の劣化を進める原因となります。欠けやひび割れを見つけたら早期に補修を行うことで、ブロック塀の劣化を抑制できるでしょう。

また、雨水の侵入は苔や「白華現象」と呼ばれる白い汚れの原因になります。これらの汚れは住まいの外観に悪影響を与えるため、見かけたら適切な洗浄と予防が必要です。

ブロック塀の塗装

・費用相場:約3,000円前後/㎡
※上記金額には塗料・施工費用が含まれています。

ブロック塀の汚れが洗浄で落ちない場合は、塗装リフォームがおすすめです。塗装リフォームを行うことでブロック塀の汚れを隠せ、家の外観のイメージも変化します。

またブロック塀専用の塗料には、モルタルの中性化を抑制し、ブロック塀の耐久性を向上させる効果もあります。ブロック塀の長寿命化に繋がるため、ブロック塀の交換・新設リフォームの際にも、同時に取り入れるのがおすすめです。

ブロック塀のリフォームで活用できる補助金

ブロック塀のリフォームは、各自治体が提供する補助金制度を利用できる場合があります。制度の内容は自治体によって異なるため、住んでいる地域の専用窓口に問い合わせてみましょう。

例えば、静岡県では以下のような補助金制度が提供されています。

 

  補助対象 補助金額
ブロック塀の耐震リフォーム 地震で倒壊・転倒の危険性がある、避難路沿道等に面するブロック塀の耐震リフォーム 6,400円/m
ブロック塀の建て替えリフォーム 地震で倒壊・転倒の危険性がある、避難路沿道等に面するブロック塀の建て替えリフォーム

・9,730円/m

・補助率:2/3以

ブロック塀の撤去・交換リフォーム 地震で倒壊・転倒の危険性がある、道路に面するブロック塀の撤去・その他の外構への交換リフォーム 3,330円/m
(避難路沿道等に面していない場合は2,330円/m)

上記は2024年7月現在の情報です。補助金制度は予告なく変更する可能性があるため、リフォームを検討する方は事前に公式サイトで確認しましょう。

また、上記内容は市町によって条件が異なるケースがあるため、詳細は住まいの自治体に問い合わせてみてください。

参考:ブロック塀等の撤去・改善に対する補助【ブロック塀等撤去事業・ブロック塀等改善事業】|静岡県公式ホームページ

ブロック塀のリフォームはDIYでできる?

ブロック塀のリフォームをDIYで行うことはおすすめしません。

ブロック塀リフォームで大切なのは見た目の美しさだけでなく、構造性や基礎部分などを正しく理解していることです。これらに関する十分な知識を持ち、適切な施工を行わないと、ブロック塀をリフォームしてもすぐに倒壊するリスクが高くなります。

最悪の場合、人や家財を巻き込んだ重大な事故に発展してしまうかもしれません。

素人が構造性や基礎部分まで十分に配慮してリフォームを行うのは難しく、DIYでチャレンジしても、最終的にプロへの依頼が必要になることが考えられます。そうなればDIY費用や、作業に割いた時間が無駄になってしまいます。

DIYによるブロック塀のリフォームは、クリーニングなど日頃のメンテナンスでできる部分に留め、修繕や解体、新設作業や塗装が伴うリフォームはプロに依頼しましょう。

まとめ

古いブロック塀は倒壊の危険性があるため、早めのリフォームが必要です。

リフォームには専門的な知識と技術が必要なため、信頼できるリフォーム会社に依頼しましょう。また、補助金を活用することで費用を抑えることも可能です。自治体の窓口に問い合わせ、ご自宅のブロック塀のリフォームが補助金制度に該当するか確認しておきましょう。
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