ガルバリウム鋼板はモダンでスタイリッシュな見た目から、非常に人気が高い建築材です。しかしガルバリウム鋼板には金属板ならではのメリットもあれば、デメリットも存在します。両方を比較することで、理想の家づくりに適した建材か、判断できます。

この記事では、屋根や外壁におすすめのガルバリウム鋼板のメリット・デメリットをご紹介します。価格相場や色選びのポイントも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛・シリコンを混ぜた塗料で鉄の表面・裏面を処理してつくられた建築材です。

以前の住宅では、同じく鉄を使用した「トタン」が多く採用されていました。トタンは亜鉛で鉄の両面を覆った建築材です。見た目がガルバリウム鋼板に似ていますが、トタンは酸性・アルカリ性に弱く、耐久年数が低い点が弱点です。

その後、トタンに変わる建築材として、耐久性に優れたガルバリウム鋼板が誕生し、現在では多くの住まいで採用されています。

ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、外壁や屋根など外気や風雨に晒される場所の長期利用に適しています。その他の外壁・屋根材と比較して、メンテナンスの頻度が少ないため、手間やランニングコストを抑えながら住まいの美観を保てます。

また、ガルバリウム鋼板は金属ならではのスタイリッシュなデザインなので、住まいの印象を左右する屋根や外壁の素材としておすすめです。

ガルバリウム鋼板は人気の外壁・屋根材です。多くの人に選ばれる理由は、ガルバリウム鋼板の豊富なメリットにあります。

外壁・屋根に用いられる建築材の多くが10年〜15年でメンテナンスが必要とされているのに対し、ガルバリウム鋼板の寿命は25年〜35年とされています。耐久性に優れているため、メンテナンスコストを抑えられます。

重い屋根や壁は住まいへの負荷が多く、地震に弱いとされています。

ガルバリウム鋼板は1mmほどの厚さの金属でできています。非常に軽量のため、家の負荷の軽減が可能です。また、住まいの重心を下げられるため、揺れに対する強度も増します。

ガルバリウム鋼板の魅力の1つが、そのデザイン性の高さです。金属ならではのスタイリッシュな雰囲気があり、モダンでシャープな外観を演出できます。

また、ガルバリウム鋼板は、木や石材といったナチュラルな建築材との組み合わせもおすすめです。外観デザインの選択肢が広がるため、家づくりがより楽しくなるでしょう。

耐久性が高く、おしゃれな外観を演出できるガルバリウム鋼板ですが、事前に理解しておくべきデメリットもあります。ここからは、ガルバリウム鋼板のデメリットについて解説します。

ガルバリウム鋼板は塗料が付着しにくい建築材です。そのため色の塗り替えには技術が必要です。

また、薄くて傷に弱いため、リフォームの際には慎重性が求められます。わずかな手順違いが大きなミスに繋がることも、ガルバリウム鋼板のリフォームでは珍しくありません。

ガルバリウム鋼板のリフォームを依頼する際は、専門的な知識と豊富な経験を持った会社を選びましょう。

ガルバリウム鋼板は耐久性に優れていますが、住まいの環境によっては錆びが発生することがあります。

とくに沿岸部に住んでいる方や、雨量や交通量の多い地域に住んでいる方は注意が必要です。深刻な錆びが発生すれば、寿命である25年〜35年を待たずに、大がかりなリフォームが必要になる可能性もあります。

ガルバリウム鋼板は金属のため、外気温の影響を受けやすいとされています。

しかし、ガルバリウム鋼板を扱うメーカーの多くが、断熱材と一体になったガルバリウム鋼板を販売しています。お住まいの地域の気候にあわせて、こうした断熱タイプのガルバリウム鋼板も検討してみましょう。

ただし、快適な住まいを実現するためには、屋根や外壁の断熱だけでは不十分なケースもあります。より高い断熱性を求める方は、住まい全体の断熱リフォームがおすすめです。

断熱リフォームについては、下記記事もご覧ください。

>>断熱リフォームの費用相場とは？マンションでできる内容や断熱リフォームのメリット

ガルバリウム鋼板は、施工の際に専門的な技術が必要になるため、スレートや窯業サイディングなどの外壁・屋根材よりも、施工費用が高額になりやすいといえます。

しかし、ガルバリウム鋼板は耐久性が高いことから、メンテナンスコストを抑えられます。初期導入費用は高額ですが、メンテナンスコストがかからない分、長い目で見れば経済的です。

ガルバリウム鋼板のリフォーム費用の相場は、以下の通りです。

・外壁：120万円〜260万円前後
・屋根：150万円〜180万円前後
※一般的な一戸建て（2階建て）の場合

ガルバリウム鋼板の外壁・屋根のリフォーム費用は、選択する製品や塗料のグレード、施工範囲や工法などによって左右されます。

とくに工法は施工費用に大きな影響を与えます。今ある外壁材・屋根材の上に、新しいガルバリウム鋼板を貼り付けるカバー工法であれば、相場価格以下で実現できる可能性もあります。

建物の状況によって適切な施工方法や製品などは異なるため、まずはリフォーム会社に見積もりを依頼してみましょう。

ガルバリウム鋼板にはさまざまなカラーがあります。ここからは、ガルバリウム鋼板の色選びのポイントについて見ていきましょう。

ガルバリウム鋼板の色を選ぶ際は、なるべく汚れや傷が目立ちにくい色を選択するのがおすすめです。汚れや傷が目立ちにくい色であれば、メンテナンスの頻度を抑えられ、コスト削減にもつながります。

グレーやシルバー、ブラウンなどの中間色は、汚れ・傷が目立ちにくいため、一般的に広く採用されています。一方で、白や黒、淡いパステルカラーは、印象的な外観を実現できる反面、汚れや傷が目立ちやすいため、リフォーム会社によく相談してから選択しましょう。

また、ガルバリウム鋼板には木目やレンガ調といったデザインプリントがされた製品もあります。汚れや傷を目立たせたくない方は、こうしたデザインも検討してみましょう。

ガルバリウム鋼板には、ツヤありとツヤなしの2タイプがあります。

高級感のあるツヤありタイプは、華やかな印象を演出したい方におすすめです。また、ツヤありタイプは汚れが落ちやすい点も魅力です。

一方で、ツヤなしタイプは、住まいの外観に落ち着いた印象を与えてくれます。木や石材などの天然素材とも合わせやすいため、ナチュラルな雰囲気の外観を目指す方にぴったりです。ただし、汚れが目立ちやすいため、適切なメンテナンスを行いましょう。

外壁や屋根は、光があたると違った雰囲気に見えることがあります。ガルバリウム鋼板も同様に、光のあたり方によって見え方が異なります。

「外壁・屋根に採用したらイメージと違った」ということにならないように、光があたるときの見え方も確認しておきましょう。

リフォームを依頼する会社によっては、ガルバリウム鋼板のサンプルの手配をしてくれることもあります。実物を日の光にあてた上で色選びをすれば、失敗のリスクを減らせます。

ガルバリウム鋼板には、さまざまなメリットやデメリットがあります。そのため住まいの環境や家に求める機能性などを考慮した上で、導入を検討することが大切です。

ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にし、ガルバリウム鋼板を上手に活用して、住まいのリフォームを成功させましょう。

静岡県西部・浜松のリフォーム・リノベーションなら、信頼と実績で選ばれる遠鉄のリフォームへ。
戸建・マンションのキッチン・ユニットバス・トイレ・洗面など、住まいのあらゆるお悩みに確かな技術と魅力的なプランでお応えします。

■リフォーム施工事例を見る
https://www.entetsureform.com/works/

■お客様の声を見る
https://www.entetsureform.com/voice/