リフォーム研究室

閉じる カテゴリーを表示する

スレート屋根のリフォーム方法と費用相場!寿命やメリット・デメリットも

スレート屋根は、安価で扱いやすいことから、人気の高い屋根材です。デザインの幅も広いため、現状の住まいにスレート屋根を選択している方も多いかと思います。しかしスレート屋根の寿命はそれほど長くなく、劣化が目立つようになればリフォームが必要です。

この記事ではスレート屋根のリフォームを検討する方に向けて、リフォーム費用の相場をご紹介します。スレート屋根の寿命やメリット・デメリットなどについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

スレート屋根とは?

スレート屋根とはセメントに繊維素材を混ぜて形成された屋根材のことです。5mmほどの薄さで軽いため施工がしやすく、安価な点がスレート屋根の魅力です。

スレート屋根のデザインは、板を並べた形状が一般的です。しかしデザイン製が高いスレート屋根も販売されており、瓦風や木目風などもあります。ひと目でスレート屋根と見分けることは難しく、安価ですが高級感を持つ屋根材です。

スレート屋根のリフォーム方法と費用相場

スレート屋根のリフォーム方法は3種類あります。それぞれの内容と費用相場をご紹介します。

塗装リフォーム

・費用相場:35万円〜70万円前後

スレート屋根は専用の塗料を塗ることで、新品同様の見た目に生まれ変わります。また、スレート屋根自体に防水機能はなく、塗料が雨からスレート屋根を保護しています。

塗装リフォームをすることで、スレート屋根の美観が回復するだけでなく、防水性の向上も期待できるでしょう。

また、塗装リフォームではスレート屋根の色替えも可能です。住まいのイメージを変えたい方は、ぜひ検討してみてください。

カバー工法リフォーム

・費用相場:80万円〜130万円前後

カバー工法とは、既存の屋根の上に新たにスレート屋根を重ねる工事方法のことを言います。屋根の剥がし作業がないため、安価な費用で屋根を一新できるのが、カバー工法リフォームの特徴です。

しかし屋根が二重になることで重みが増し、建物への負担がかかる点が懸念されます。また、屋根内部のトラブルの改善は、カバー工法ではできません。住まいに目立った劣化がなく、屋根の表面部分だけ改善したい場合におすすめする工法です。

葺き替えリフォーム

・費用相場:150万円〜300万円前後

葺き替えとは、古い屋根を剥がして新しい屋根にするリフォーム方法のことです。葺き替えリフォームでは、下地の補強や防水シートも取り替えるため、屋根の強度が大きく回復します。

ただし、工数が多いことや古い屋根材の処分撤去費用も発生するため、費用は高くなりがちです。その分、屋根の内部や躯体の状態も確認できる工法のため、住まいの大規模なリフォームを計画する際に、同時に検討すると良いでしょう。

補修リフォーム

・費用相場:2万円〜30万円前後

スレート屋根に軽度の劣化やひび割れが発生した場合、補修リフォームで改善できます。

たとえば、ひび割れたスレート屋根の裏面に接着剤を塗布することで、ひびの進行を防げます。また、スレート屋根の一部が割れたり剥がれたりした場合、その部分のみを新しいスレート屋根に交換することも可能です。

カバー工法や葺き替えをするほどではないスレート屋根の修理は、補修リフォームを検討すると良いでしょう。

スレート屋根の寿命は?

スレート屋根の寿命は、20〜30年とされています。しかしメンテナンスをしっかり行ったスレート屋根は、30年以上経過しても問題なく使用できることもあります。

一方で、塗装や補修などのメンテナンスをしてこなかったスレート屋根は、10年でカバー工法や葺き替えリフォームが必要になるケースも少なくありません。

スレート屋根は他の屋根と比べて耐久性に長けた屋根材ではないため、メンテナンスを定期的に行いましょう。

スレート屋根とアスベストの関係

2004年より以前に販売されたスレート屋根には、アスベストが多く含まれていました。現在はアスベスト入りのスレート屋根の販売は禁止されていますが、古い住宅の場合、アスベストを含むスレート屋根を使用している可能性があります。

アスベストは健康被害を招く原因になる成分です。スレート屋根が割れたり飛散したりすると、アスベスト成分が発生するとされています。

2004年以前に建てられた家に住み、スレート屋根を使用している場合は、アスベストによる健康被害を防ぐために葺き替えリフォームをしましょう。

スレート屋根のメリット

スレート屋根には、他の屋根材にはない魅力があります。スレート屋根のメリットを、見ていきましょう。

コストが安価

スレート屋根は施工がしやすく、施工時にスレート屋根以外の部材がほとんど必要ありません。そのため、その他の屋根材に比べて費用が安価です。

費用を抑えて住まいづくりをしたい方に、スレート屋根はおすすめです。

建物への負荷が少ない

スレート屋根はとても軽い屋根材のため、家への負荷が少ないとされています。地震の際も、建物の倒壊がしにくい点は安全な住まいを求める方にとって、大きなメリットとなるでしょう。

また、屋根を支える外壁や躯体への負担も減らせます。屋根以外の劣化防止にも役立つため、長く住める住まいを求める方にぴったりの選択肢です。

施工会社の数が多い

スレート屋根は普及率が高く扱いやすいことから、工事を依頼できる施工会社が多くあります。安心して依頼できる会社を見つけやすい点は、高額な費用が必要になる屋根リフォームにおいて、大きなメリットです。

色の選択肢が豊富

スレート屋根はカラー展開が豊富な屋根材です。茶や黒といった落ち着いた色からピンクや水色などのパステルカラーも販売されています。

また、瓦風や木材風などデザインも豊かであり、家の外観に合ったデザインを見つけやすいといえます。

スレート屋根のデメリット

スレート屋根にはデメリットもあります。メリットと合わせて把握し、導入を検討してください。

防水性が低い

スレート屋根自体に防水性はありません。そのため、塗料が経年劣化により落ちると、雨水を吸い込んでしまいます。

またスレート屋根は、板同士の一部を重ねて設置する工法を用います。重ねた部分には隙間ができるため、そこから雨水が建物に侵入します。隙間は雨水を排出する場所でもあるため、塞ぐことはできません。

スレート屋根の住まいでは、効果の高い防水シートを下地に用いたり、定期的なメンテナンスを行ったりして、防水性の低さをカバーしましょう。

耐久性が低い

スレート屋根は薄く軽量のため、衝撃に弱い傾向にあります。強風による飛来物で、ヒビが入ったり割れたりするケースも少なくありません。ヒビや割れは放っておくと、雨漏りの原因になり建物の劣化を早めます。

メンテナンスの頻度を少なくしたい方は、スレート屋根以外を検討したほうが良いかもしれません。

雨漏りや結露が発生しやすい

スレート屋根は、設置する際に隙間をつくらなくてはならないことから、雨水が入りやすい構造です。

雨水の排出経路がうまく計算されていないと、雨漏りが発生します。また、湿気を含んだスレート屋根は、屋根内部の躯体に結露を発生させることも少なくありません。

雨漏りや結露ができると、家の中にカビが発生します。カビは健康被害の原因となる可能性があるため、雨漏りや結露が発生したら、なるべく早く修理やリフォームを検討しましょう。

まとめ

スレート屋根は安価で扱いやすいことから、人気の屋根材です。デザインも豊富のため、選択肢の幅が広いといえます。しかし耐久性や防水性など、スレート屋根にはデメリットもあります。

予算や住まいの状況などを踏まえて、スレート屋根の採用・リフォーム内容を検討してみましょう。
静岡県西部・浜松のリフォーム・リノベーションなら、信頼と実績で選ばれる遠鉄のリフォームへ。
戸建・マンションのキッチン・ユニットバス・トイレ・洗面など、住まいのあらゆるお悩みに確かな技術と魅力的なプランでお応えします。

■リフォーム施工事例を見る
https://www.entetsureform.com/works/
■お客様の声を見る
https://www.entetsureform.com/voice/

こんな記事も読まれています