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給湯器交換の費用を解説!交換はどこに頼むべき?気になる補助金制度も解説

2023.12.4
給湯器は、水はお湯に変えて供給する設備です。お風呂を沸かす際や、キッチンや洗面所でお湯を使用する際も、この給湯器が活躍しています。

しかし、給湯器に不具合があると、蛇口からお湯が出なくなってしまい、一気に生活が不便になってしまいます。給湯器に不具合が生じた場合は、早めに交換を検討する必要があります。

そこでこの記事では、給湯器の交換について、費用相場や依頼先、交換作業の流れなどを詳しく解説します。給湯器交換で利用可能な補助金制度についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

給湯器交換の費用相場は?

給湯器の交換費用は、給湯器の種類や機能の有無によって異なります。
一般的には、10万〜30万円前後が交換費用の目安になりますが、給湯器の種類によっては40万円以上の費用がかかる場合もあります。

給湯器交換の費用には、以下のものが含まれます。

・給湯器本体の価格
・既存の給湯器の撤去・廃棄費用
・新しい給湯器の取り付け工事費用
・各種配管の接続工事費用 など


給湯器本体の価格は、10万円〜35万円前後と幅広く、給湯器の種類や機能によって異なります。また、工事費(撤去、廃棄、接続工事含む)は、5万〜7万円前後になります。

給湯器の交換を検討する際は、ご自宅のタンクの容量や必要な給湯能力などを考慮して、適切な商品を選ぶことが大切です。

給湯器の交換はどこに頼む?

給湯器交換の依頼先は、主に以下の3か所です。

・リフォーム会社
・ガス会社
・家電量販店・ホームセンター


それぞれの特徴や、依頼する際の注意点を紹介します。

リフォーム会社

給湯器の交換を検討する際は、合わせて浴室やキッチンなどの水回りのリフォームを行うケースも多くあります。リフォームと合わせて給湯器の交換を検討したい場合は、リフォーム会社に依頼するのがおすすめです。


住まいのリフォームと合わせて給湯器の交換を行うと、工事費用が割安になることもあります。また、リフォーム会社に相談すれば、給湯器交換をきっかけに、住まい全体の見直しやリフォームを検討するきっかけにもなるでしょう。

ガス会社

ご自宅が契約しているガス会社に依頼する方法もあります。
ガス会社からは、毎月の使用料の明細書などが送られてくるため、連絡先がわかりやすく「給湯器の交換は、まずはガス会社に相談」と考える人も多いでしょう。

企業規模が大きい会社も多く、安心感がある点もメリットです。

ただし、ガス会社に依頼した場合、工事費用や本体価格の割引が入らないケースも多く、費用が高くなりやすい傾向があります。また、選べる給湯器の種類にも限りがあります。

家電量販店・ホームセンター

家電量販店やホームセンターは、身近な存在で、気軽に相談できる点がメリットです。
大型店舗であれば、給湯器の実物を確認しながら、交換の相談をできる場合もあります。
しかし、家電量販店やホームセンターに依頼した場合、実際の工事を行うのは委託先の施工会社になります。


そのため、窓口となる家電量販店やホームセンターの担当者と施工会社との間で認識の違いなどが生じるリスクもあるため、注意が必要です。

給湯器交換の流れ

給湯器交換の一般的な流れは、以下の通りです。

1.既存の給湯器やリモコンを取り外す
2.新しい給湯器とリモコンを設置する
3.水道管と給湯管を接続する
4.ガス管を接続する
5.配管まわりに保温材を設置する
6.動作確認を行い、ガス漏れ・不具合などがないかチェックする

給湯器交換の作業自体は、数時間〜半日ほどで完了します。
作業日は、動作確認などを行うため、立ち合いが必要です。

給湯器の在庫がある場合は、依頼から1〜2週間程度で交換作業が可能ですが、在庫がない場合は交換作業までに1か月前後の日数を要する場合もあります。

最近では、給湯器の在庫の確保が難しくなっており、依頼から交換作業が完了するまでに、時間がかかるケースも少なくありません。
不具合を感じた際は、完全に壊れてしまう前に、早めに交換の相談をするのがおすすめです。

リフォーム前に確認!給湯器の種類と特徴

給湯器の交換を検討していると「ガス給湯器」や「電気温水器」など、複数の種類があるので悩んでしまう人もいます。また「エコジョーズやエコキュートという名前を聞くけれど、一般的な給湯器とは何が違うの?」という疑問を抱いている人もいるでしょう。

そこで、ここからは、リフォーム前に知っておきたい給湯器の種類と特徴について解説します。

ガス給湯器

ガスを燃焼させて水を温める給湯器で、日本の一般的な住宅で多く採用されているタイプです。
水を温めるスピードが比較的速いことが特徴ですが、寒冷地では配管が凍ってお湯が出なくなってしまうリスクがあります。

石油給湯器

石油(灯油)を使用して水を温める給湯器です。給油能力が高く、寒冷地で利用されています。
ガス給湯器よりも水を温めるスピードが速く、パワフルな給湯器ですが「定期的な給油が必要」「石油特有のにおいがする」といった点に注意が必要です。

電気温水器

電気ヒーターを利用して水を温める給湯器です。電気代が安くなる夜間のうちにお湯を作り貯めておき、貯湯したものを日中に使用することができます。
電気代の節約につながりますが、ガス給湯器に比べると給湯器本体の価格が高い傾向があります。

エコジョーズ

エコジョーズとは、ガス給湯器の1種で、ガスを燃焼させた際に発生する「排気熱」も利用して、効率よく水を沸かす仕組みです。
一般的なガス給湯器に比べると、ガスの消費量が少なく、CO2の排出も抑えられるため、エコな給湯器といえます。

ただし、本体価格や工事費用は、一般的なガス給湯器よりも高くなる点に注意しておきましょう。

エコキュート

エコキュートとは、電気の力でお湯をつくる給湯器ですが、水を温める仕組みが電気温水器とは異なります。

エコキュートは給湯器を作動させるための動力として電気を使用していますが、水を温めるのは電気ヒーターではなく、外気から取り入れた「熱」です。
エコキュートには、ヒートポンプユニットという装置が付属しており、この装置が外気の熱を取り入れ、さらに圧縮することで高温にして水を温めているのです。

エコキュートは、従来の電気温水器と比較して「消費電力を抑えられる」「災害時にタンク内の水を使用できる」などのメリットがあります。ただし、本体サイズが大きいため、設置場所にはある程度のスペースが必要になります。

給湯器の種類ごとの特徴や選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

>>【お風呂の給湯器】電気・ガスそれぞれの特徴と選び方&交換費用などを解説

給湯器交換のタイミングは?

一般的に、給湯器の寿命は10年前後といわれています。10年を超えて使用している場合は、急に不具合が生じる可能性もあるため、早めに交換を検討しましょう。

昨今は給湯器の在庫不足が続いており、交換の依頼をしても、実際に交換作業が完了するまでに1か月以上の時間がかかる場合もあります。そのため、完全に故障して使えなくなってしまう前に交換を検討するのがおすすめです。

また、10年を経過していなくても「お湯が出ない」「ぬるま湯しか出ない」「異音や異臭がする」などの不具合が見られたら、早めにリフォーム会社などに相談してみましょう。

給湯器交換で使える補助金制度

給湯器交換の際には、補助金が利用できるケースもあります。

給湯省エネ事業

給湯省エネ事業では、特に省エネ性能の高い高効率給湯器の設置に対して、補助金を支給しています。

補助額(補助上限)は以下の通りです。

 

設置する給湯器 補助額 補助上限(住戸あたり)
家庭用燃料電池
(エネファーム)
15万円/台 戸建住宅:いずれか2台まで
共同住宅等:いずれか1台まで

電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機
(ハイブリッド給湯機)

5万円/台

ヒートポンプ給湯機
(エコキュート)


給湯省エネ事業の補助金を受けるためには、給湯省エネ事業者との契約など、所定の条件を満たす必要があります。

※補助金制度の内容は、2023年10月現在の情報です。最新情報は各制度の公式HPをご確認ください。

各自治体の補助金制度

給湯器の交換に関しては、各自治体で独自の補助金制度を実施している場合もあります。対象となるのは「省エネ性能の高い高効率給湯器への交換」が一般的です。
詳しくは、各自治体の窓口にお問い合わせください。

まとめ

給湯器の交換には、10万〜30万円前後の費用が掛かるのが一般的です。また、導入する給湯器の種類によっては、本体価格が高くなるため、40万円以上の費用がかかる場合もあります。

給湯器交換の依頼先には、リフォーム会社やガス会社、家電量販店・ホームセンターなどがあります。それぞれにメリットや注意点があるため、住まいの状態に合わせて適切な依頼先を選びましょう。

給湯器の交換とともに水回りなどの住まいのリフォームを検討したい場合は、リフォーム会社に相談するのがおすすめです。
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