リフォーム研究室

閉じる カテゴリーを表示する

床リフォームの費用相場は?自分でDIYできる?床材の種類と特徴も解説

住まいの床は、年月とともに汚れや劣化が目立ち始める場所です。
とくにリビングや廊下、トイレ、洗面所など、日常的に人の出入りが多い場所は、適切なタイミングで床のリフォームを検討するのがおすすめです。

そこでこの記事では、床リフォームの費用相場や床材の種類ごとの特徴などを詳しく解説します。「床のリフォームは自分でDIYできるの?」「床リフォームのタイミングは、いつが適切?」などの気になる疑問にもお答えしていますので、ぜひ参考にしてください。

床のリフォーム方法は2種類

住まいの床をリフォームする際は、次の2つの施工方法が考えられます。

・張り替え
・重ね張り(上張り)

まずは、それぞれの施工方法の特徴について解説します。

張り替え

張り替えとは、既存の床材をはがして、新しい床材を張る方法です。
既存の床材をはがすため、床材の下にある「下地」の状態を確認できます。そのため、必要に応じて下地の修繕も可能であり、建物の劣化を防ぐことができます。

張り替えは、築年数が経過した住宅で、床の下地の状態から見直したい場合に適した施工方法といえます。ただし、張り替えの場合、既存の床材を撤去・廃棄する費用が発生するため、重ね張りよりもリフォーム費用が高くなるのが一般的です。

重ね張り(上張り)

重ね張りとは、既存の床材の上から新しい床材を張る方法で、上張りとも呼ばれています。既存の床材の撤去・廃棄費用が発生しないため、一般的には張り替えよりも費用は安くなります。また、作業工程も短くなるため、施工範囲によっては、張り替えよりも工期を短縮可能です。

ただし、重ね張りは、既存の床材の上に新しい床材を重ねるので、リフォームしていない場所と床の高さが変わり、段差が生じる場合があります。また、床の下地が劣化している場合や築年数が経過している住宅では、重ね張りができないケースもあります。

比較的築年数が浅い住宅や、下地が劣化していない場合に適した施工方法といえます。

リフォーム前にチェック!床材の種類と特徴

床材には複数の種類がありますが、それぞれに特徴が異なります。どの床材を選ぶかによって、仕上がりの状態やかかる費用にも違いが現れます。

そこでここからは、床材の種類と特徴について見ていきましょう。

フローリング

フローリングとは、木材で作られた床材で、日本の住宅では広く使用されています。フローリングには「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類があります。

 

無垢フローリング

無垢フローリングは、天然木100%で作られた床材で、ヒノキやスギ、パイン材、オーク、ウォールナットなどの素材が使用されています。天然木ならではのやさしい風合いとやわらかな手触りが魅力であり、自然な木の香りを感じることもできます。

ただし、無垢フローリングは天然木を使用しているため、木材の種類によっては湿気による反りや膨張などが発生するケースがあります。そのため、丁寧なメンテナンスが必要になることに注意しましょう。

 

複合フローリング

複合フローリングとは、合板の表面に薄い木材のシートを貼り付けて作られた床材です。無垢フローリングよりも価格が安く、一般的な住宅に多く使用されているフローリング材です。

無垢フローリングに比べると木材ならではのやわらかな質感は劣りますが、湿気に強く品質が安定しているというメリットもあります。耐久性や耐水性も高いので、お手入れしやすいことも特徴のひとつです。

クッションフロア

クッションフロアとは、塩化ビニルで作られたシート状の床材です。施工しやすく、価格も安いため、費用を抑えて床のリフォームをしたい場合にも適しています。また、耐水性も高いので、水回りの床にも多く使用されています。

木目調やタイル調など、さまざまなデザインがそろっているのも、クッションフロアの魅力のひとつです。ただし、シートにデザインをプリントしているため、実際のフローリングやタイルと比べると、高級感はやや劣ります。

フロアタイル

フロアタイルとは、クッションフロアと同じく塩化ビニルで作られた床材です。クッション性のある柔らかなシート状のクッションフロアに対して、フロアタイルは、硬くて耐久性の高いタイル状に加工されています。置くだけ、はめ込むだけで施工できるタイプもあります。

デザインも豊富で、クッションフロアよりも高級感のある見た目が特徴です。フロアタイルそのものは耐水性が高く汚れにも強いですが、タイルのつなぎ目に水が入り込みやすいという弱点もあります。

カーペット

カーペットは、ウールやアクリル、ナイロンなどの繊維素材でできた床材です。繊維の間に空気の層ができるので、断熱性や防音性が高いことが特徴です。フローリングと比較すると価格が安いので、費用を抑えてリフォームしたい場合にも適しています。

ただし、飲み物などをこぼすとシミになりやすい、掃除を怠るとほこりをため込んでしまう、といったデメリットもあります。丁寧な掃除やメンテナンスで、清潔な状態を保ちましょう。

主に和室の床材として使用されている畳は、イ草という自然素材で作られた床材です。最近では、イ草ではなく和紙や樹脂を使用した畳も使われています。畳は断熱性や防音性、調湿性が高く、とくにイ草で作られた畳は自然由来のほのかな香りも楽しめます。

機能性にも優れた畳ですが、湿気によるカビやダニが発生しやすいという特徴もあります。畳を敷いている部屋は換気を行い、梅雨の時期には除湿器などで湿気対策を行う必要があります。

床リフォームの費用相場

床リフォームの費用相場は、施工方法や床材の種類、施工面積によって異なります。費用相場の目安を把握するために、8畳での費用を比較してみましょう。

8畳の床リフォームの費用

床材の種類 リフォーム費用
フローリング 張り替え工法
20~30万円
重ね張り工法
15~20万円
クッションフロア 6~12万円 ※基本張替えにてご提案
フロアタイル 10~20万円 8~15万円
カーペット 8~20万円 6~12万円
畳(表替え・交換) 32.5万~28万円 -

【場所別】床リフォームの費用相場

場所 費用相場
キッチン(約4畳) ・フローリングの張り替え:10万円~
・クッションフロアへの張り替え:8万円~
トイレ(約1畳) ・クッションフロアの張り替え:2万円~
和室(4〜6畳) ・畳からフローリングへの変更:20万~30万円
・畳からクッションフロアへの変更:8万~20万円

 

キッチンの床リフォーム

キッチンの床材には、リビングやダイニングと同じフローリングが使用されるケースが一般的です。また、費用を抑えたい場合は、クッションフロアへの張り替えも検討できます。

関連記事:
>>キッチンの床材は何がいい?選び方のポイントと素材ごとの特徴を解説

 

トイレの床リフォーム

トイレの床材には、防水性が高くお手入れしやすいクッションフロアが使用されるのが一般的です。クッションフロアは床材の中でも比較的価格が安いので、手軽にリフォームできる点が魅力です。

関連記事:
>>トイレの床材を徹底解説!選び方のポイントや張り替え費用・タイミングは?

 

和室の床リフォーム

和室の床リフォームでは、畳の表替え・張り替えのほかに、畳から洋室対応の床材への交換があげられます。フローリングやクッションフロアに張り替えれば、用途の幅も広がるでしょう。

関連記事:
>>和室のリフォーム徹底解説!費用相場や洋室に変更する際の注意点は?

床のリフォームは自分でDIYできる?

床のリフォームは、自分でDIYできる場合とできない場合があります。

例えば、置くだけタイプやはめ込みタイプのフロアタイルであれば、DIYでの施工も可能です。ただし、フロアタイルに隙間やズレが生じないように、事前に基準線を設定したり部屋の形状に合わせてフロアタイルをカットしたりといった下準備が必要です。

接着剤で塗布するタイプのフロアタイルもDIYでの施工は可能ですが、置くだけタイプやはめ込みタイプに比べると難易度が高くなるため、初めてDIYに挑戦する人には、あまりおすすめできません。

また、フローリングやクッションフロア、カーペットの張り替え、重ね張りは、DIY初心者には難しいといえます。とくに、張り替えの場合、既存の床材を撤去して、必要に応じて下地の補修を行うケースもあるため、DIYでの施工は避けましょう。

床材のズレや隙間、軋みなどは、生活の中で意外と気になるものです。
また、飲みものや食べものをこぼしてしまった際など、床材のズレや隙間から水がしみ込んでしまい、床材や下地の劣化につながる可能性もあります。

床のリフォームを検討している方は、まずは専門のリフォーム会社に相談してみることをおすすめします。

床リフォームのタイミングは?

床材の劣化が目立ち始めるのは、施工から10年前後が一般的です。
ただし、日ごろから人が行き来するリビングと寝るときだけ使用している寝室、湿気の多い洗面所、ほとんど人が入らない納戸など、場所によっても劣化の時期は大きく異なります。

10年未満でも、歩いたときに床が沈み込むような感覚があったり、軋む音がしたりする場合は、リフォームのタイミングかもしれません。

また、15〜20年前後が経過すると、床材だけではなく、床の下地にも劣化が見られる場合があります。こうしたケースでは、「重ね張り」ではなく下地の状態が確認できる「張り替え」を検討しましょう。

まとめ

床のリフォームには、張り替えと重ね張り(上張り)の2種類があります。それぞれに特徴やメリット、デメリットが異なるため、住まいの状態に合わせた適切な方法を選ぶことが大切です。また、床のリフォームを検討する際は、床材の種類と特徴を理解して、予算やイメージ、求める機能に合わせた床材を選びましょう。

床のリフォームを検討中の方は、まずは実績豊富なリフォーム会社に相談してみることをおすすめします。
静岡県西部・浜松のリフォーム・リノベーションなら、信頼と実績で選ばれる遠鉄のリフォームへ。
戸建・マンションのキッチン・ユニットバス・トイレ・洗面など、住まいのあらゆるお悩みに確かな技術と魅力的なプランでお応えします。

■リフォーム施工事例を見る
https://www.entetsureform.com/works/
■お客様の声を見る
https://www.entetsureform.com/voice/

こんな記事も読まれています