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浴室乾燥機は後付けできる!リフォーム費用や設置できないケースを解説

花粉の季節や梅雨の時期など、洗濯物を外に干せない時に活躍するのが浴室乾燥機です。
浴室乾燥機を設置したいけれど「うちの浴室にも設置できる?」「費用はどれくらい?」などと、お悩みではないでしょうか。

この記事では、浴室乾燥機の種類や設置費用の目安のほか、後付けができないケースについて詳しく解説します。

浴室乾燥機はリフォームで後付け可能

既存住宅に浴室乾燥機がついていなくても、換気扇がある浴室ならリフォームで後付けが可能です。
浴室に換気扇があるということは、既に換気ダクトと電気配線が備わっています。
そのため、簡単な追加工事で浴室乾燥機を設置できるケースがほとんどです。

もともと換気扇がついていない浴室は、基本的に換気扇の後付けはできません。
ただし、浴室の状態によっては設置可能なこともあり、このケースについては後で詳しく解説します。

賃貸やマンションでも後付けできる?

賃貸の場合は「原状回復義務」があるため、退去時には部屋を契約時と同じ状態に戻しておかなければなりません。
浴室乾燥機の後付けでは「天井部の開口工事」や「壁への穴あけ」といった工事が発生する可能性があり、完全な原状回復が困難なケースも出てきます。
そのため、賃貸で浴室乾燥機を後付けしたいなら、事前に建物の管理会社や大家に相談する必要があるでしょう。

また、分譲マンションなどの集合住宅の場合は、設置に関して注意が必要です。
例えば壁に穴を開けるなど、工事内容によっては施工不可だったり、管理組合の許可が必要だったりする場合もあります。
事前にマンション管理規約を十分確認してから、工事を依頼しましょう。

浴室乾燥機の設置タイプ

浴室乾燥機の設置タイプは、浴室の形状や換気扇の有無によって変わります。
ここでは一般的な浴室乾燥機について、3つのタイプを紹介します。

天井埋め込みタイプ(ビルトイン)

天井埋め込みタイプの浴室乾燥機は、見た目がすっきりとして空間が広く感じられるという特徴があります。
家を新築したり浴室をリフォームしたりする際におすすめのタイプで、多少費用はかかるものの、豊富な種類の中から好みのタイプを選べることがメリットです。

ただし、埋め込みタイプの浴室乾燥機を設置する際は、天井に一定のスペースが必要です。
そのため在来工法などで天井裏に空間がない場合は、設置できないケースもあります。

天井取り付けタイプ

天井取り付けタイプは、既存の換気扇を取り外して設置、もしくは換気扇の上から被せて取り付けるタイプの浴室乾燥機です。
既存の換気扇開口部を使用するため大掛かりな工事をする必要がなく、費用が抑えられることがメリットです。
排気ダクトと電気配線を通す広さがあれば設置可能で、天井裏にスペースがない場合におすすめの浴室乾燥機です。

一方このタイプのデメリットは、浴室乾燥機の種類が少ないことです。
また、ビルトインタイプとは違い天井がフラットにならないため、浴室の形状や広さによっては圧迫感を感じることもあるでしょう。

壁掛けタイプ

壁掛けタイプは、天井ではなく浴室の壁に設置するタイプの浴室乾燥機です。
既存の換気扇を利用したり、壁に穴をあける工事をしたりして設置します。
もともと換気扇がついていない浴室のほか、壁がタイルの浴室や、在来工法の浴室にも設置可能です。

ただし、壁掛けタイプは壁に穴をあける必要があるため、屋外に面した壁がある浴室でないと設置できません。
また窓が大きいなどの理由から、設置スペースが足りずに工事ができないケースもあります。

浴室乾燥機の熱源

浴室乾燥機の熱源は、大きく分けて電気式とガス式の2つに分けられます。

電気式

電気式の浴室乾燥機には、「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」があります。

ヒーター式は、内部のヒーターに熱を加えて温風を出す仕組みです。
ヒートポンプ式やガス式に比べて設置費用が安価ですが、温風量は少なめです。

一方でヒートポンプ式はヒーター式と同じく電気を使用しますが、空気を外部から取り入れて機械の中で温め、温風を排出します。
ヒーター式と比べて温風量が多く、ランニングコストも安価な傾向にあります。

ガス式

ガス式は、お湯を使用して温風を作ります。
熱源機を外部に置くため、建物の外に設置スペースが必要です。
また、設置費用も電気式と比べて高額になる傾向にあります。
しかし乾燥機能は電気式に比べて高く、たくさんの洗濯物を乾かすことが可能です。

浴室乾燥機と浴室暖房機の違いは?

浴室乾燥機と浴室暖房機には、それぞれ違いがあります。

浴室乾燥機はお風呂場の湿った空気を排出します。
使用後の浴室の湿気を取り除くことで、カビの発生や浴室の劣化を防ぎます。また、衣類乾燥機能や浴室暖房機能が付加された多機能タイプの浴室乾燥機もあります。

それに対して、浴室暖房機は浴室を暖めるのに使用します。
部屋とお風呂の温度差を減らし、ヒートショック防止に役立ちます。

下記記事では浴室暖房についてより詳しく記載しています。浴室乾燥機との違いをより詳しく確認したい方は、ぜひ参考にしてください。

>>お風呂の暖房は後付けできる?気になる電気代・設置の注意点とは?

浴室乾燥機の後付け費用の目安

浴室乾燥機の後付け費用の目安は、商品代と作業費込みで10万円前後です。
ただし商品の種類や、換気扇の有無・形状により工事費は変わります。
例えば埋め込みタイプの浴室乾燥機だと、既存の換気扇の大きさによっては開口部の縮小・拡大工事が必要となるため、作業費が高くなることもあります。

また、浴室乾燥機の熱源が「ガス」か「電気」かによっても設置費用は変わります。
電気式は室内工事だけですが、ガス式の場合は、屋外に専用の給湯器を設置しなければなりません。
また、ガス式は屋外と浴室をつなぐパイプ工事も必要となるため、電気式よりも工事費が高くなることが一般的です。
浴室乾燥機を後付けする際は、施工会社に詳細な見積もりを出してもらいましょう。

浴室乾燥機が後付けできないケース

浴室の状態によっては、浴室乾燥機が設置できないことがあります。
ここでは、浴室乾燥機が後付けできないケースについて解説します。

浴室に換気扇がない

浴室乾燥機の後付けでは、基本的に換気扇の開口部を使用します。
そのため、もともと浴室に換気扇が備わっていない場合は、浴室乾燥機を設置できません。
ただし、先に紹介した壁掛けタイプなら設置可能なケースもあります。
「壁面が外に面している」「壁に一定のスペースが必要」など設置に当たってはいくつか条件があるため、施工会社とよく相談しましょう。

浴室乾燥機を設置するスペースがない

浴室の天井に浴室乾燥機を設置する場合は、フラットな面が必要です。
そのため、天井がカーブ形状や凸凹形状の場合は、浴室乾燥機の設置は難しいでしょう。
ただし、凸凹形状でも約40cm四方の平らな部分があれば、取り付けは可能です。

壁掛けタイプの浴室乾燥機を設置する場合は、窓の配置に注意が必要です。
窓の大きさや位置によっては、壁のスペースが足りず換気扇を設置できないこともあります。

換気扇と照明の位置が近い

浴室照明と換気扇の位置が近いと、浴室乾燥機を設置できないことがあります。
暖房機能を備えた浴室乾燥機だと、暖房の熱で照明器具が熱くなりすぎて、思わぬ事故に繋がる可能性があるためです。
この場合は、回線工事をして別の場所に換気扇を設置するか、ダクトに繋ぐ穴が複数並んだ製品を選ぶことでも対応可能です。
ダクトが横に3つ並ぶ「3ポジションダクトシステム」を採用した製品なら、設置場所により使用する穴を選べるため、照明の位置から離して設置できます

浴室乾燥機を後付け設置する際の注意点

浴室乾燥機を後付けする際は、次の点に注意しましょう。

開口部のサイズ

浴室乾燥機は、天井に穴を開けて機械をはめ込むタイプが主流です。
開口部と後付けしたい浴室乾燥機のサイズが合わなければ、穴の拡張・収縮の工事が必要になります。
すでに浴室暖房機など天井部分に他の設備が設置されており、浴室乾燥機と交換したい場合は、同じサイズの製品を選ぶとよいでしょう。

換気口の部屋の数

浴室乾燥機は、換気口の部屋の数に合わせて選ぶ必要があります。
たとえばトイレや脱衣所に換気口がなければ、1室換気のタイプの浴室乾燥機を選ばなくてはなりません。
また、トイレに2室用換気扇がついており、脱衣所の通気口と繋がっている場合も、1室換気タイプの浴室換気扇を設置します。

換気口の数の確認は複雑で例外もあるため、工事を依頼する施工会社に見積もりの段階で確認をしてもらったほうが安心です。

分電盤の空きの有無

浴室乾燥機の設置には、分電盤から電気を確保しなくてはなりません。
後付けで浴室乾燥機を取り付ける際は、分電盤の空きを確認しておきましょう。
分電盤の空きは、ご自宅のブレーカーから確認できます。
ブレーカーのスイッチ部分に何も埋められていない箇所があれば、分電盤に空きがあります。

浴室乾燥機の光熱費を節約する方法

浴室乾燥機は高熱の温風を出し、お風呂全体を乾燥させます。
熱量が多いため、使用頻度が増えるほど光熱費もかさんでしまうでしょう。

ここからは浴室乾燥機の光熱費を節約する方法について、ご紹介します。

浴室内の水分を拭き取っておく

浴室内の水分をあらかじめ拭き取っておくことで、浴室乾燥機を効率良く稼働させられます。
浴室乾燥機の使用前は、壁や床に残った水はなるべく除去しておきましょう。
また、使用する1〜2時間前は、窓やドアを開けて湿気を逃がしておくのも良い方法です。

お風呂の蓋を閉める

湯船にお湯が残っている場合は、お風呂の蓋を閉めて浴室乾燥機を使いましょう。
蓋を閉めることで、お風呂の湿気がお風呂場内に広がるのを抑え、浴室乾燥機の効率性が向上します。
お湯が残っていない場合であっても、洗濯物を早く乾かしたいときはお風呂の蓋を閉めるのがおすすめです。
お風呂の蓋を閉めることで温風が循環する範囲を狭くでき、短時間でお風呂場全体に熱が行き渡ります。

フィルターを掃除する

フィルターにホコリが溜まっていると、浴室乾燥機の機能が低下します。
必要以上に電力を消費させないために、フィルターの掃除は定期的におこないましょう。
掃除の目安は、週に1回ほどが理想です。

パネルやフィルターの取り外しができない浴室乾燥機の場合は、無理に外さないようにしてください。
掃除機でパネルとフィルターの埃を吸い取り、手の届く範囲のゴミを落とすだけの掃除で済ませましょう。

乾燥時間を短くする

乾燥時間を短くすることも、浴室乾燥機の光熱費を節約する上で有効です。
洗濯物を乾かす際に浴室乾燥機を使用する場合は、扇風機などで洗濯物をある程度乾かしたうえで使うと良いでしょう。

まとめ

浴室乾燥機は、換気扇が備わっていれば基本的に後付けが可能です。
ただし賃貸や分譲マンションなどの場合は、事前に管理会社や管理組合の許可がいることがあります。

浴室乾燥機の設置タイプは、次の3つです。

・天井埋め込みタイプ(ビルトイン)
・天井取り付けタイプ
・壁掛けタイプ

浴室乾燥機の種類や換気扇の有無のほか、ガス式か電気式かによっても設置費用は変わります。
また浴室の形状によっては、浴室乾燥機が設置できないケースもあります。
浴室乾燥機の後付けについてお悩みなら、まずは信頼できるリフォーム会社に相談しましょう。
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