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安心の空間へ!お風呂のバリアフリーリフォームのポイントとは?

浴室は床が滑りやすく、さらに「立つ・しゃがむ・またぐ」などの動作も多いため、特にご高齢の方の転倒事故が起こる可能性が高い場所です。
またお風呂が寒いと「ヒートショック」と呼ばれる健康被害を招くこともあります。

快適かつ安全にお風呂を使うために「バリアフリーにリフォームしたい!」と考える人も多いではないでしょうか?

この記事では、お風呂のバリアフリーリフォームのポイントについて解説します。
補助金制度や実際のリフォーム事例もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。


 

バリアフリーとは?

障害となるものを除去して、生活しやすいように改良することを「バリアフリー」と言います。
元は住宅建築用語であり、段差などの物理的な障害を取り除くことを指していました。
近年では、物理面だけではなく「社会的・制度的・心理的」側面を合わせたすべての障害の除去という意味でも用いられます。

今回は「お風呂のバリアフリー」にスポットをあてて解説します。


 

ここがポイント!お風呂のバリアフリーリフォーム

誰もが使いやすいお風呂にするためには、どのようにリフォームするべきでしょうか。
お風呂のバリアフリーリフォームのポイントついて、順に見ていきましょう。

 

出入口


【問題点】
 1. 出入口に段差があると、つまずいて転倒する可能性があります。
    大したことがない段差でも、高齢者や体が不自由な方にとっては大きな障害となります。

 2. 間口が狭い浴室も、車いすなどでは出入りがしにくいためリフォームの検討対象となるでしょう。


【改善策】
 1. 出入口の段差は2cm以下にすると、転倒のリスクが軽減されます。
    本来ならフラットにするのが理想ですが、浴室から洗面所への水漏れが気になる場合もあります。
    浴室の床は排水を促すために緩く傾斜がついていますが、
    それでも段差がゼロだと完全に水漏れを防ぐことは困難です。
    出入口をリフォームするときは、漏水対策についてリフォーム会社とよく相談しましょう。

 2. 間口を広くするためには、中折れドアや引き戸がおすすめです。
    軽い力でも開閉できるタイプにすれば、高齢者でも出入りがしやすくなります。

 

浴槽の高さ


【問題点】
高さがある浴槽はまたぐのが大変なうえに、不安定な体勢になり転倒の危険性もあります。
浴槽内での転倒は溺死につながるため、細心の注意が必要です。


【改善策】
浴槽の高さは、低すぎても高すぎても危険です。
一般的な浴槽の高さは60cm前後ですが、バリアフリーにするなら40cm前後が使いやすいでしょう。
浴槽の1/3程度を床に埋め込んだ「半埋め込み式」にすれば、出入りが楽になり安全性も高くなります。

リフォームが難しいなら、浴槽の側に高さ調節のためのステップ(踏み台)を置く方法もあります。
転倒などの事故を避けるため、必ず浴室専用の「浴用ステップ」を使用しましょう。

 

手すりの設置


【問題点】
古いタイプの浴室だと、手すりが設置されていないこともあるでしょう。
歳をとると動作が不安定になるため、手すりがないと転倒する可能性があり危険です。


【改善策】
適切な位置に、手すりを取り付けましょう。
設置場所は浴室の出入り口やシャワー付近、浴槽をまたぐ時につかみやすい場所や浴槽の中などがおすすめです。

浴室内での動作を確認し、必要な個所に取り付けるとよいでしょう。

 

すべりやすい床


【問題点】 
在来工法(タイル貼り)の浴室は、濡れるとすべりやすい特徴があります。
デザイン性においては自由度が高いタイルですが、硬いため転倒すると頭を強く打ったり、骨折などの大けがをしたりする危険性もあります。


【改善策】
浴室に使用する床材は、すべりにくい素材がおすすめです。
さらに次のような特徴のある床材を選びましょう。

 ・防滑性が高い(すべりにくい)
 ・水はけが良い
 ・断熱性に優れている
 ・転倒時などの衝撃を吸収してくれる

 

ヒートショック対策


【問題点】
浴室が寒いと「ヒートショック」を起こす危険性があります。
ヒートショックとは、急激な温度差による血圧変動が原因で起こる症状です。

暖かい部屋から寒い浴室に移動して湯船に浸かると、血圧は大きく変動します。
すると心臓や脳への血液循環が不安定になり、ふらつきや失神のほか、心筋梗塞や脳梗塞を起こすこともあり大変危険です。


【改善策】
ヒートショックを予防するためには、浴室の温度を低くしないことが大切です。
主な対策としては、次のようなことがあげられます。

 ・ユニットバスへリフォームする
 ・浴室暖房を設置する
 ・窓を複層ガラスにしたり内窓をつけたりする

ヒートショック対策についての詳しい内容は、こちらをご覧ください。

 

呼び出しボタン


【問題点】
浴室は、密閉されたプライベート空間です。
そのため転倒して立てなくなったり、気分が悪くて動けなくなったりしても、周囲に知らせることが難しいでしょう。


【改善策】
浴室に呼び出しボタンを設置すれば、万一何か起こっても家族に知らせることが可能です。
最近は、給湯器のリモコンに呼び出しボタンが設置されているものも多くあります。
ワイヤレスタイプの浴室発信器も販売されているので、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。


 

お風呂のバリアフリーリフォームをするなら補助金制度をチェック!

介護を目的としたリフォームなら、要支援・要介護といった「介護認定」を受けていることを前提に補助金が支給されます。
支給上限額は20万円で、利用者は年収に応じて補助金の1~3割を負担します。

補助金を受け取るためには、一定の要件を満たす必要があります。
介護保険を利用できる人及び、補助金の対象となる工事内容について見ていきましょう。

 

介護保険を利用できる人


【サービスが受けられる人の要件】
 ・第1号被保険者(65歳以上の高齢者)
 ・第2号被保険者(40~64歳の特定疾病患者のうち介護が必要になった人)

介護保険を利用できるのは、基本的に第1号被保険者のみです。
しかし、老化に起因する疾病により介護認定を受けた人は、第2号被保険者であっても介護保険の利用が可能です。

 

保険の対象となるリフォーム内容  

厚生労働省では、介護保険における住宅改修の種類を次のとおり定めています。

【介護保険における住宅改修の種類】
 ・手すりの取付け
 ・段差の解消
 ・滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
 ・引き戸等への扉の取替え
 ・洋式便器等への便器の取替え
 ・その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修
 引用元:厚生労働省「介護保険における住宅改修の概要」


手すりの取り付けや段差の解消、床材の変更や扉の取り替えなど、補助金の対象となる浴室リフォームの項目は多数あります。

介護保険の補助金を利用するためには、事前に申請手続きが必要です。
詳しくは、リフォーム会社やお住いの自治体に確認しましょう。

※介護リフォームの補助制度は、記事執筆時点での情報です。制度の改定により、補助内容が変わる場合があります。


 

お風呂のバリアフリーリフォームの事例

ここでは、遠鉄のリフォームの事例をご紹介します。
リフォームに対するお客さまのご要望や、弊社からの提案、工事日数や費用についても説明しています。

 

介護保険を活用!バリアフリーのお風呂へリフォーム

【Before】

【After】
施工内容
  • 浴室改修工事ほか、洗面改修工事など
工事期間 2週間
工事費用 約150万円
使用商材
  • 浴室(TOTO サザナ)
  • 洗面化粧台(TOTO Vシリーズ)
お客様の要望
  • 介護保険を使って快適な浴室にしたい
  • 寒さ対策も兼ねたリフォームがしたい
ご提案内容
  • 手すりの設置や段差の解消など、介護保険の対象となるユニットバスへリフォーム
  • 床がやわらかく断熱性が高いTOTO「サザナ」を採用

ご依頼主様のお宅では、使いやすい浴室にするためバリアフリーリフォームを検討しておられました。
そこで寒さ対策も兼ねて、TOTOのユニットバス「サザナ」へのリフォームをご提案。
ドアを引き戸に変更して段差もなくし、広々と使いやすい浴室へと生まれ変わりました。


 

まとめ

浴室のバリアフリーリフォームのポイントをまとめると次のとおりです。

 ・出入口を広くする
 ・またぎやすい高さの浴槽にする
 ・適正な位置に手すりを設置する
 ・滑りにくい床材を使う
 ・ヒートショック対策をする(浴室の温度を下げない)
 ・呼び出しボタンを設置する

介護認定を受けている人が住宅改修を必要とする場合は、介護保険の補助金制度が利用できます。
サービスを受けられる人や住宅改修の種類には要件があります。
浴室のバリアフリーを検討している方は、まずは信頼できるリフォーム会社に相談しましょう。



静岡県西部のリフォーム・リノベーションなら、信頼と実績で選ばれる遠鉄のリフォームへ。
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