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トイレの寸法はどれくらい?広さや便器サイズの選び方で使いやすさがUP!

トイレは1日に何度も使用する場所なので、使いやすさが大切です。
狭すぎても広すぎても使い勝手に影響するため、トイレの広さや便器のサイズはよく検討する必要があるでしょう。

この記事では一般的なトイレのサイズのほか、便器の種類やおすすめの配置について解説します。
トイレを広く見せるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

トイレの個室の寸法は?

トイレの個室の広さはさまざまですが、大きく分けて次の3つのタイプがあります。

 ・ 78cm×123.5cm(0.4坪タイプ)
 ・ 78cm×169cm(0.5坪タイプ)
 ・ 123.5cm×169cm(0.75坪タイプ)

それぞれの広さの特徴について、順に見ていきましょう。

78cm×123.5cm(0.4坪タイプ)

0.4坪(0.96㎡)タイプのトイレは、一般的な分譲マンションのほか戸建ての2階にも使用されます。
1.32㎡で1畳弱ほど(中京間・江戸間の場合)のため少し狭いと感じるかもしれませんが、通常使用する分には問題なく使える広さでしょう。

78cm×169cm(0.5坪タイプ)

0.5坪(1.31㎡)タイプのトイレは、一般的な戸建てで使われています。
1.65㎡で1畳ほどの広さとなり、狭さを感じることのない丁度よいサイズ感でしょう。

ただし「大きめの手洗い場を別に設けたい」「ちょっとしたカウンターを設置したい」という場合は、少し手狭になってしまいます。

123.5cm×169cm(0.75坪タイプ)

0.75坪(2.08㎡)タイプのトイレだと、少し余裕のある空間になります。
2.48㎡で約1畳半の広さがあり、トイレ内に手洗い器やカウンターを設置しても狭さを感じることはないでしょう。

収納スペースや飾り棚を設けたりできる反面、人によっては「広すぎて落ち着かない」「掃除が大変」と感じることがあるかもしれません。

 

車椅子対応のトイレの寸法

お年寄りや介護が必要な同居人がいる場合は、車椅子でも使いやすいバリアフリーのトイレがおすすめです。
車椅子で方向転換したり介助者が側でお世話をしたりする場合は、1坪程度(2畳/3.31㎡)の広さがあれば理想的です。
これは、一般的なトイレの約2倍の大きさです。

車椅子対応のトイレでは、次の項目についてもチェックしておきましょう。

 ・ 出入りのしやすさ(スライドドアにするなど)
 ・ 補助手すりの設置場所の確保
 ・ 車椅子対応の便器の設置

バリアフリーの場合は広さだけではなく、必要に応じてリフォームに対応できるかどうかも検討が必要でしょう。

【タイプ別】トイレの便器の寸法は?

トイレの便器は、大きく分けて次の3つのタイプがあります。

 ・ 組み合わせ型トイレ
 ・ タンクレストイレ
 ・ タンク一体型トイレ

便器のサイズによってトイレの広さも変わるため、それぞれの大きさと特徴について把握しておきましょう。

組み合わせ型トイレ(タンクありトイレ)

一般的な組み合わせ型トイレのおよその寸法は、次の通りです。

・ 高さ:100cm
・ 横幅:45cm
・ 奥行:80cm

組み合わせ型トイレは、貯水タンクと便器がセパレートになっていて、双方がボルトで固定されています。

タンク一体型トイレ(タンクありトイレ)

一般的なタンク一体型トイレのおよその寸法は、次の通りです。

・ 高さ:95cm
・横幅:39cm
・奥行:76cm

タンク一体型トイレは、その名のとおり貯水タンクと便器が一体化したものです。
従来の組み合わせ型トイレに比べると全体的にコンパクトなため、狭いトイレ空間を広く感じさせてくれます。

タンクレストイレ(タンクなしトイレ)

一般的なタンクレストイレのおよその寸法は、次の通りです。

・ 高さ:54cm
・ 横幅:40cm
・ 奥行:70cm

タンクレストイレは貯水タンクがないタイプで、水道管に直結されています。
見た目がすっきりとしていて圧迫感がなく、サイズもコンパクトなのでトイレを広く使える点がメリットです。

関連記事:
タンクレストイレのメリット・デメリット徹底解説!リフォーム事例も紹介

使いやすいトイレの配置・レイアウト

トイレを快適に使うためには、広さに合った便器を設置する必要があります。
次にあげるのは、トイレを問題なく使うために必要なスペースの目安です。

 ・ 便器の横から壁まで左右それぞれ15cm程度
 ・ 便座の前方からドアまで40cm程度

上記はあくまで必要最低限のスペースのため、実際には少し窮屈に感じてしまうかも知れません。
できれば左右の壁まではそれぞれ20cm程度、便座からドアまでは45~50cm程度確保できれば、快適にトイレを使用できるでしょう。

またペーパーホルダーや手洗い器の配置も、トイレの使い勝手に影響します。
ペーパーホルダーは手が届きやすい位置に、手洗い器はトイレ前方やコーナー部など空間に余裕がある場所に設置しましょう。

使いやすいトイレにするためには、ご家庭のトイレの広さに合わせて便器のサイズを選んだり、手洗い器などの配置を考えたりすることが大切です。

トイレの寸法を決める際の確認事項

トイレのリフォームで寸法を検討する際には、事前に確認しておきたい2つのチェックポイントがあります。

・排水形式(床排水・壁排水)を確認する
・トイレのコンセント位置を確認する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

排水形式(床排水・壁排水)を確認する

トイレの排水形式には「床排水」と「壁排水」の2種類がありますが、それぞれの排水形式に応じて、設置可能なトイレの機種が異なります。
 

床排水

床排水とは、便器の下にある排水管がそのまま床に接続されているタイプで、外からは排水管は見えない設計になっています。

床排水の場合は、排水管の位置と壁までの距離によって、設置可能なトイレの機種が分かれています。
1995年以降に建てられた建物であれば、一般的には排水芯200mmの機種、またはリフォーム用便器の設置が可能です。
 

壁排水

壁排水とは、便器の後ろから伸びる排水管が、壁に接続されているタイプで、便器の背面に排水管が見える設計になっています。

壁排水の場合は、床から排水管の中心までの高さに合わせて、設置可能なトイレの機種が異なりますが、現在では120mmタイプが主流となっています。

便器のサイズを選ぶ際は、排水形式に合わせた機種を選ぶように注意しましょう。

トイレのコンセント位置を確認する

暖房便座や温水洗浄便座を設置する際は、電源を確保するコンセントの位置も重要です。

一般的に、暖房便座や温水便座の電源コードの長さは1m程度です。
そのため電源コードの取り出し口からコンセントまでの距離が80cm以下でなければ、設置が難しい場合があります。

トイレのサイズを選ぶ際は、ご自宅のトイレのコンセント位置も確認したうえで、適切なものを選ぶ必要があります。

トイレに手洗い器を設置する場合

トイレに手洗い器を設ける場合は、空間に応じた適切なサイズ選びが重要です。
一般的なトイレと広めのトイレ、それぞれにおすすめの手洗い器の選び方について見ていきましょう。

0.4~0.5坪タイプ

0.4~0.5坪タイプのトイレには、手洗い器もコンパクトなものが適しています。
奥行25cm以内の手洗い器にすれば、圧迫感なくトイレが使用できるでしょう。

また、トイレには正面入り口タイプと横入り口タイプがあります。
それぞれに合った方法で手洗い器を設置することも、大切なポイントの1つです。

正面入り口のトイレ(正面にドアがあるタイプ)
トイレの正面にドアがある場合は、左右の壁に手洗い器を設置できます。
人が通れる50cm幅くらいを確保できるよう、奥行の少ないコンパクトタイプの手洗い器を取り付けると良いでしょう。

横入り口のトイレ(側面にドアがあるタイプ)
トイレの側面にドアがある場合は、向かいの壁のコーナー部分に手洗い器を設置するのがおすすめです。
通行幅を取らなくてよいため、正面が入り口のトイレよりも空間を広く使えるという特徴があります。

0.75坪タイプ

広めの0.75坪タイプのトイレには、奥行35cm程度の手洗い器が設置できます。
カウンターを設けて、その上に洗面ボウルを置くことも可能です。

洗面ボウルは一般的な手洗い器と比べて、素材やデザインのバリエーションが豊富という特徴があります。
手洗い器の選択肢も広がるため、好みのデザインを選べるでしょう。

関連記事:
トイレの手洗い器は2タイプ!交換・後付けの費用はどれくらい?リフォーム事例も紹介

トイレのスペースを広く見せるコツ

ここからは、トイレを広く見せるテクニックを2つ紹介します。
「壁紙の色」と「ドアの設置方法」を工夫するだけで、使い勝手のよい快適なトイレ空間になります。

壁紙の色選びを工夫する

トイレを広く見せるためには、オフホワイトやベージュなどの壁紙がおすすめです。
濃い色より淡い色の方が、空間が広く見えるという特徴があるためです。
薄めのブルーやグリーンの壁紙も、清潔感があってよいでしょう。

関連記事:
トイレの壁紙をおしゃれにしたい!おすすめの色や機能、張り替え費用を解説

ドア選びを工夫する

圧迫感のないトイレにするためには、ドアの選び方も大切です。
例えばスライド式の引き戸にすれば、ドアの開閉にスペースを取らないため出入りもスムーズでしょう。
しかし引き戸にするためには、スライドする分だけ横方向へのスペースが必要になります。

広さの関係から引き戸が難しい場合は、一般的な開き戸の設置を検討しましょう。

ドアを開き戸にする時のポイントは、内開きではなく「外開き」にすることです。
内開きだと出入りがしにくい上に、限られたトイレの空間がより狭く感じてしまいます。
またトイレ内で人が倒れたりした場合に、ドアがつっかえて外から開けられない危険性もあります。

トイレリフォームの事例紹介

トイレの使い勝手が悪いとお悩みの場合は、トイレのリフォームを検討するのもひとつの方法です。
そこでここからは、遠鉄のリフォームが手がけたトイレのリフォーム事例を紹介します。
ぜひ快適なトイレ空間づくりの参考にしてください。

明るくすっきりとしたトイレにリフォーム(磐田市 O様邸)

Before
After
施工内容 ・ トイレ交換
・手洗器と手摺新設、壁面収納交換
・内装改修(天井・壁クロス張替、床クッションフロア張替)
工事期間 2日
工事費用 約57万円
使用商材 TOTO:ネオレスト手洗器付

トイレの老朽化に伴い交換を希望されていたお客様。
壁付け手洗器の新設と、内装リニューアルについても、同時にご相談いただきました。

お手入れのしやすさを重視されていたため、TOTOのネオレストをご提案。
タンクレストイレにした事で空間がより広く感じられます。
さらに、大掛かりな給排水工事なしで手洗器が設置でき、ご予算面でも大助かりとご好評いただきました。

施工事例の詳細はこちら

古いトイレの空間をリフレッシュ!(浜松市中区 M様邸)

Before
Before
Before
施工内容 トイレ改修工事
工事期間 約10日
工事費用 約130万円
使用商材 LIXIL サティスSタイプ キャパシア(フルキャビネットプラン)

リフォーム前は、大便器と小便器が仕切られているトイレで、スペースの狭さや将来的なバリアフリー化などのお悩みを抱えていたお客様。

大便器と小便器との間の間仕切りを撤去し、0.75坪弱の空間に自動開閉式のタンクレストイレと、キャビネット付きのカウンターを設置し、広々とした明るいトイレ空間に生まれ変わりました。

さらに、トイレの入口扉も交換して間口を広げ、手摺りを設置してバリアフリー化しました。

施工事例の詳細はこちら

関連記事:
トイレの交換時期はいつ?リフォーム工事の費用相場や事例を紹介

まとめ

トイレの寸法についてまとめると、次のとおりです。

・ 分譲マンションや戸建てのトイレは0.4~0.5坪タイプが一般的
・ 0.75坪タイプのトイレだと空間に余裕が感じられる
・ 車椅子対応のトイレは一般的なトイレの約2倍の広さが必要

トイレの使い勝手をよくするためのポイントは、広さに合わせて便器のサイズや手洗い器の配置を考えることです。
壁紙やドアの選び方によっても、広さの体感は変わってきます。

トイレのサイズでお悩みなら、まずは信頼できるリフォーム会社に相談してみることをおすすめします。
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