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使いやすいキッチンのレイアウトは?狭い間取りでも快適に使えるテクニックを紹介

2020.10.26
キッチンはレイアウトや配置によって、使いやすさや印象が大きく変わります。
そのためデザインの好みだけでなく、広さや使い勝手などを多角的に考えてレイアウトを決めましょう。

この記事では使いやすいキッチンのレイアウトテクニックや、タイプ別の配置ポイントについて紹介します。
狭い間取りでもキッチンを快適に使いたい方や、キッチンのリフォームを検討している方はぜひ最後までご覧ください。
 

キッチンをもっと使いやすく!レイアウトのテクニック

まずは使いやすいキッチンを実現するための3つのレイアウトテクニックについて解説します。
広さがないキッチンでも、3つのテクニックを意識することで使いやすくなるでしょう。
 

「ワークトライアングル」で動線を意識

キッチンのレイアウトを考えるときに意識したいのが「ワークトライアングル」です。
ワークトライアングルとは、シンク(水まわり)、コンロ(火まわり)、冷蔵庫の3点を結んでできる三角形のことで、形が正三角形に近いほど効率よく作業ができるとされます。

3点間の理想的な距離は、次のとおりです。
   シンク・コンロ間:120〜180cm
   コンロ・冷蔵庫間:120〜270cm
   冷蔵庫・シンク間:120〜210cm
適切なワークトライアングルを意識することで、調理や移動が効率的になりキッチンが使いやすくなります。

シンク、コンロ、冷蔵庫の距離が離れすぎている場合は、キッチンでの動きに無駄が出やすく、逆に距離が近すぎると作業スペースが狭くなり使い勝手が悪くなってしまいます。
キッチンに立って調理をするときの動きをイメージしながら、最適なワークトライアングルを考えてみましょう。
 

 キッチン家電のレイアウトは「使いやすさ」を重視

キッチンに家電を配置するときは「使いやすさ」を重視しましょう。

家電を置く場所をシンクの高さに合わせると、調理の動きがスムーズになり使いやすくなります。
家電製品を隣り合わせで置くときは、コンセントの位置や配線、放熱スペースを意識することが重要です。
 

ゴミ箱の配置にも注意

キッチンのゴミ箱の配置も重要なポイントです。

目立つ場所にゴミ箱を置くと、衛生上の問題だけでなく動線の邪魔にもなります。
しかし調理スペースから離れた場所に置くと、無駄な動きが多くなりキッチンの使い勝手も悪くなってしまいます。

リビングやダイニングから見たときに目立たず、ゴミが出やすいシンクから離れすぎない場所が理想的です。
冷蔵庫や収納などの隙間、いわゆる「デッドスペース」にスリムタイプのゴミ箱を置くと使いやすいでしょう。
キッチンリフォームを検討している人は、ビルトインタイプのゴミ箱もおすすめです。

【タイプ別】キッチンレイアウトのポイントは?


ここからはレイアウトのポイントをキッチンのタイプ別に紹介します。
 

壁付けキッチンのレイアウト


壁付けキッチンにはI型とL型があります。
 

I型の壁付けキッチン

I型キッチンは、壁に沿ってシンク、コンロ、冷蔵庫が一直線に並んでいるタイプです。

ワークトライアングルではありませんが、コンパクトなので動線が短く作業がしやすいキッチンです。
しかしI型の壁付けキッチンは調理スペースが狭くなりがちなので、背面にカウンターなどを設置するとよいでしょう。

広いキッチンに壁付けI型タイプを採用すると、動線が長くなり効率が下がってしまいます。
さらにコンロで加熱した鍋を持って歩く距離が長くなるなど安全性の不安も出てきます。
壁付けI型キッチンに適したキッチン幅は、270cm以内を目安にしましょう。
 

L型の壁付けキッチン

L型キッチンはコーナーを挟む形で壁2面に渡って、シンクやコンロ、調理スペースをL字に並べたレイアウトです。

体の向きを変えるだけでシンクとコンロを行き来でき、ワークトライアングルを実現しやすいのが特徴です。
冷蔵庫はシンクがある壁側に設置すると、食材の準備が便利になります。
L型キッチンで囲むようにダイニングテーブルを配置すれば、家族でのコミュニケーションも取りやすいでしょう。
 

対面キッチンのレイアウト


対面キッチンは、ダイニングやリビングに向けて配置されたキッチンで、家族とコミュニケーションが取りやすく開放感があることが特徴です。
対面キッチンの代表的なレイアウトはI型、ペニンシュラ型、アイランド型の3タイプです。
 

I型の対面キッチン

セミオープンキッチンともいわれるI型の対面キッチンは、標準的な住宅で多く採用されているタイプです。

リビングやダイニングに対面しており、開放的な印象のキッチンです。

同じ対面型のペニンシュラ型、アイランド型との違いは、腰壁がありキッチン前面がカウンターになっていることです。
カウンターがあることで、調理中の手元やシンク目隠しができ、視線を気にせず調理や片付けができます。
 

ペニンシュラ型キッチン

ペニンシュラ型キッチンは、キッチンカウンターのサイドの一方が壁付けになっているタイプです。
カウンターが突き出た形が半島(ペニンシュラ)に見えることから名付けられました。

キッチン、リビング、ダイニングの間が仕切られていないオープンキッチンに適したレイアウトで、調理をしながらリビングやダイニングにいる人とコミュニケーションが取りやすい点が特徴です。

シンクやコンロが配置されたペニンシュラの部分は調理スペースとしてだけでなく、ダイニングカウンターとして使うこともできます。
背面に冷蔵庫を配置してワークトライアングルも作りやすいこともメリットです。

調理中の煙や臭いがリビングやダイニングに流れやすいため、コンロの前に壁を立てたり、換気扇をペニンシュラ上部に設置したりするとよいでしょう。
 

アイランド型キッチン

アイランド型キッチンはシンクやコンロなど調理スペースを、島のように独立させたレイアウトです。
冷蔵庫や食器棚などは島の背面に設置するのが一般的で、ワークトライアングルを作りやすく調理スペースも広くとれます。

調理スペースの左右が開いているので、フレキシブルな動きにも対応でき大人数での調理も楽しめます。
独立部にテーブルを並べることで食事の時間がにぎやかになるでしょう。

しかしペニンシュラタイプ同様に、調理時に出る煙や臭いの対策を検討する必要があります。
 

キッチンのレイアウトに悩むならリフォームも


現在のキッチンレイアウトが使いにくいと感じている場合は、リフォームを検討してみましょう。

家族構成やライフスタイルの変化に伴って、キッチンやダイニングの使い方も変わるため、思い切ってリフォームをするのもひとつの方法です。
キッチンのリフォームにあたりポイントとなるのは、この記事で紹介したキッチン内の動線や家電、収納などの配置です。

壁付けタイプのキッチンは、どうしても閉鎖的に感じてしまう人もいます。
リフォームなら対面タイプのキッチンに変更できることも。
家族とのコミュニケーションも取りやすくなり、料理の時間が楽しくなるかもしれません。
 

まとめ


キッチンのレイアウトについて、基本ポイントからタイプ別の事例まで紹介しました。

使いやすいキッチンを実現するためには、ワークトライアングルとともに、家電やゴミ箱、収納の配置なども考慮しましょう。

壁付けタイプのI型、L型キッチンは、コンパクトなスペースでも使い勝手がよいレイアウトです。
対面タイプのI型、ペニンシュラ型、アイランド型キッチンは開放感があり、家族とのコミュニケーションも取りやすいでしょう。
それぞれのキッチンタイプの特性を理解したうえで、家電や収納のレイアウトを決めることが大切です。

生活スタイルの変化に合わせて、リフォームでキッチンレイアウトを大幅に変更するという選択肢もあります。
リフォームをご検討の場合は、実績のあるリフォーム会社に相談してみましょう。
 
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